登っても走っても変われない

山登りやランニングの趣味を書き留めておき、老後、思い出に浸る為の備忘録

🏔北アルプス縦走3泊4日テント泊(折立~太郎平~雲ノ平~黒部五郎~北ノ俣岳~折立) 1~2日目

北アルプス 2020.07.23-24
f:id:nyamarun:20200814220950j:plain
カベッケが原
 コロナ禍の影響で、仕事も私生活も大きな影響を受け大きく変わった。丁度いま、世の中が急速に変わりつつあるのだろう。世の中が変わってくれば自分自身も変わらないと、きっとあたり前の生活は約束されないのかも…………。

 本当ならばオリンピックの開かれていた、7/23~7/26の連休を使って、北アルプステント泊縦走にチャレンジしてきました。友人の山の超ベテランの方に誘われ同行する形で。実は、今年はテント泊縦走の世界に踏み込もうと、年明け早々に山岳用テントを購入。シュラフも新調してシーズン到来を待っていたのですが、コロナ禍で山行も自粛モードになり、山へ行くことが出来ない状況になっていました。しかし、ようやく今回念願がかなったのですが……。

1日目:折立P~太郎平小屋~薬師峠(泊)
2日目:薬師峠~薬師沢小屋~雲ノ平(泊)
3日目:雲ノ平~三俣蓮華岳~黒部五郎小屋テン場(泊)
4日目:黒部五郎小屋~黒部五郎岳北ノ俣岳~太郎平小屋~折立

f:id:nyamarun:20200814221002j:plain
折立薬師岳登山口
 折立までは友人の車で到着。7時過ぎに登り始める。天候は雨。最初からレインウェア上下の服装で。装備の重量は水1リットル含めて12㎏弱。いずれ、あと3kgくらいは軽量化したい。

f:id:nyamarun:20200814221032j:plain
アラレちゃん
 正月に山に登って以来、山に登っていなかったような。雨の中、ゆっくりと登っていく。この日は4日間のうちで、最も沢山のハイカーとすれ違った。

f:id:nyamarun:20200814221040j:plain
三角点
 この時は、今日は雨だけれど4連休の後半は天候が回復すると思っていた。一緒に登っていく他のハイカーも同じ気持ちだったに違いない。

f:id:nyamarun:20200814221047j:plain
積雪深計測ポール
 標高を重ねるにつれて雨は強くなっていく。景色もガスの中でまともに見えない。

f:id:nyamarun:20200814221054j:plain
整備された登山道
 登山道はとても整備されている。この雨では登山道が川になり掛けている。(3日目4日目は、登山道は概ね川であった。)

f:id:nyamarun:20200814221104j:plain
太郎平小屋前
 ゆっくりと登るも10時半頃には太郎平小屋へ到着。標高2300m。止まると身体が冷えて寒くなってくる。ここでカレーライス大盛を食べた。食事をしたお陰で身体が温かくなってきた。雨は相変わらず降り続け、止む気配はない。ハイカーがどんどん登って来るので、テント場に向かいテントを設営してしまうことにした。

f:id:nyamarun:20200814221110j:plain
薬師峠テント場
 テント場到着は12時過ぎ。小屋から15分程。小雨のタイミングで水が流れていないところを狙ってテント設営。既に5張ほどテントが設営されていた。テント場に受付所があり、小屋では14時頃からという話であったが、実際は16時頃からの受付であった。受付の際にビールも買った。終始雨なので、大人しくテントの中で過ごす。時折激しい雨がテントを強く叩いたが、2日目3日目に比べたら可愛いものであった。

f:id:nyamarun:20200814221119j:plain
薬師峠テント場を望む
 翌日は小雨の中テントを撤収して5時半過ぎに出発。小雨になったが雨は降り続けている。最終的に20~25張のテントが張られていたようであった。

f:id:nyamarun:20200814221128j:plain
薬師峠から太郎平へ向かう道
 心なしか空が明るくなっていた。この時は天気が回復に向かうかもと期待をもっていた。

f:id:nyamarun:20200814221137j:plain
薬師沢方面
 薬師沢小屋までは下り基調。雨に濡れた木道は滑りやすいが、ここの区間の木道は滑り止めが等間隔で設置されていて安心して歩行が出来た。

f:id:nyamarun:20200814221146j:plain
薬師沢小屋
 雨は本降りとなった中、8時前には薬師沢小屋へ到着。ここの水がとても美味しく、薬師峠で汲んできた水と交換した。

f:id:nyamarun:20200814221244j:plain
薬師沢小屋の吊り橋
 スリル満点の吊り橋を渡って急登にはいる。雨のせいで登山道は沢になっている。

f:id:nyamarun:20200814221249j:plain
薬師沢から雲ノ平への急登
 400m超を一気に登る急登。途中から汗が出なくなり熱が身体にこもっている状況になり、身体が動かなくなっていく。

f:id:nyamarun:20200814221257j:plain
ガスの中のアラスカ庭園
 ようやく登り切り、最後の秘境と呼ばれる雲ノ平へ。しかし、雨は更に激しくなり、景色も全然見えない。

f:id:nyamarun:20200814221303j:plain
アルプス庭園
 雲ノ平小屋でテント泊の受付を済ませ、11時半にはテント場に到着して設営する。激しい雨の中の設営で、テント本体もびしょ濡れ。設営した後はテント内部を雑巾がけして水を外に絞り出す。この経験からテント内部に水が入っても、まあ何とかなるということがわかった。激しい雨と風に、水汲みとトイレ以外はテントの外に出ることも出る気もおきなかった…………。夜は昨日に比べようもない激しい雨と風がテントを襲った。吹き飛ばされそうなテントの中で、明日は折立に戻るのもありなのかと考えていた。