登っても走っても変われない

山登りやランニングの趣味を書き留めておき、老後、思い出に浸る為の備忘録

第7回 FunTrails Round 秩父&奥武蔵 100km

7th FTR100 2021.11.20-21
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スタートを待つランナー達
 エントリーしたものの、このところ幾つもの大会が開催中止になり、そんな状況に慣れてしまっていた。今回も期待せずに日々が過ぎていき、気がついたら開催されることが確定していた。4月下旬、雲取山から鴨沢バス停に向かう際、何とか16時のバスに間に合わせようと、「しばらく山は走らないでゆっくり楽しむ」と決めていたのに走ってしまい、七ツ石小屋下で見事に転倒。左膝を血だらけにして泣きながら下山してから山は走っていない。トレラン大会も青梅高水山以来。そんな状況で100kmを完走出来るのだろうか?確実に開催されるだろうと確信した開催1週間前になって急に不安になった。

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前日受付
 前日受付しかないので、大会前日、午後休暇を取り会場へ向かう。西武秩父駅をおりて同じ目的のランナーを多数見つけて安心した。

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月が照らすスタート会場
 翌日車で会場へ。大会指定駐車場のセメント工場跡に駐車。前回2017年に来た時より道の駅周辺が整備されていた。スタート会場に着いて荷物を預けてスタートを待つ。思ったより寒くない。ぬるい感じでカウントダウンが始まり、もりあがりのないままスタート。途中で中止となった2017年同様に最後方に近いところからスタート。スタートの動画を見ると後ろから10~11番目位。今回の後ろからの理由は、体力的に不安な面と、何しろ山を走っていないので、下りなんかで遅すぎて渋滞ポイントになって迷惑を掛けるのを避けるため。

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武甲山を見て走る
 走り出した時点では、まだまだ暗いのでハンドライトを装備して走り出したが、スタート早々アスファルトの地面に落とし、更にそれを自分で踏んずけるという失態をおかす。そのあとハンドライトが接触不良になったのか、点いたり消えたり。力を入れて握るとしばらく点くが、少し気を緩めると消えてしまう。点いている時も明るくなったり暗くなったりという状況に…………。なんてこった、後半の夜間セクションを考えると不安が増大した。

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A1国際釣場(13km地点)
 FTR100のコースは、少しの区間を除いてほぼ知っている道。核心部は「A4から棒ノ峰への登り」、「A6から天覚山までのギザギザ」あたりではないかと考えていた。それを考えると序盤は全く無理できない。A1には7:10頃到着。「秩父よいとこ」和菓子を頂く。

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A2苅場坂峠(19km地点)
 A2は8:40少し前に到着。天気も良くて気持ちいい。このあたりで中盤を走っている感覚であったが、後で順位を見ると全然後ろの方。520番位であった。

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A3子ノ権現(30km地点)
 FTR100、関門に余裕がある設定だけれど、山を走っていなかった自分は不安で不安でしょうがない。早めに関門時間まで2時間以上の猶予を確保しておきたかった。A3には10:45過ぎに到着。ここで関門時間まで2時間30分弱のマージンを確保できて一安心。

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A4名栗河川広場(37km地点)
 この大会中、山を走っていなかった(歩いていてもよく躓いていた)ので、転倒するリスクも頭にあって、下りは特に慎重に進んだ。竹寺を過ぎてすぐに下界に降ろされる。アスファルト道路を走り出して、そこそこ疲れているのを実感。A4では少しゆっくりしようと決めた。12時少し過ぎにA4に到着。塩おにぎりとポタージュスープを頂く。ここでは20分程ゆっくりした。

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A5ドライブインゆのた(51km地点)
 ここから棒ノ峰手前まで700m弱の登り。少し休んで元気になったが、抑えて抑えて登る。紅葉シーズンでハイカーも沢山下山してくる。悶絶しながら登り終えて黒山へ。そこから小川峠まではご褒美区間だ。7年前、成木の森トレランで足が攣ったのが懐かしい。駅に向かわない方向のこの尾根はその時以来だ。小川峠が見えて、ここで左折して山を降りると思いきや、案内表示は直進方向。スマホでルートを確認するとまだまだ先へ直進してから山を降りるようだ。そしてこの先の尾根にコテンパンにやられた。黒山から小川峠までのなだらかなトレイルと打って変わり、典型的な飯能アルプス的ギザギザなトレイル。今までの余裕を使い果たし、16時過ぎに疲れきってA5に到着。夜の冷え込みに備えて、ロングタイツを履き、ドロップバックからコーラと菓子パンを食べる。そして、効果があると思って飲んだ「SUPER VAAM」。確かに効果があった。マイナス方向に。

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子ノ権現の茶屋の肉うどん
 ヘッドライトを装着してエイドを出た後、周助山への登りで身体に異変が。冷や汗が出て気持ち悪くなる。全然登って行けない。10歩進んで休むの繰り返し。どんどん抜かれるけれど、それどころではない。胃から込み上げてくる気持ち悪さに耐えながらトボトボ歩くが、一旦林道へ出たあたりでリバース……。原因は「SUPER VAAM」らしいと感じた。腰を降ろして真水を飲む。A5までは胃がすこぶる快調だったので投入を控えていたガスター10投入。気持ち悪さは無くなったが、まるで力が入らない。後ろから来るランナーに迷惑を掛けないようにトボトボと歩いた。

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A6子ノ権現(62km地点)
 竹寺を過ぎるころ、止まっていた汗が身体から出て来るようになり、身体が軽くなって来た。同時にお腹が空いてきた。何か食べなくてはと子ノ権現まで来ると、大会があると深夜まで開いてくれている茶屋が開いていた。すかさず肉うどんを注文。暖かいうどんを胃に負担のないようにゆっくりと食べる。まさに生き返る思いだった。A6には20時頃到着。

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A7東吾野(70km地点)
 夜に入ってから、ハンドライトは具合が悪くて点いたり消えたりなので、ヘッドライトのみ。A6からのこの区間は特に慎重にすすむ。下りはまさに牛歩の如く。このレンジはまわりも同じようなスピードで渋滞の起点にはならなくて助かった。大高山から天覚山までの区間はギザギザの上に歩けど歩けど全然天覚山に着かない。ここは見覚えがある!もう少しと思って喜ぶとまた下らせられたりと、予想通り身も心も削り取られた。A7東吾野には23:30頃到着。

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A8高山不動への階段(84km地点手前1km)
 A7からA8までは睡魔との闘いであった。A7手前で眠気が出たのでメガシャキを投入してA7を出発。しかし一向に効いてこない。彩の国でエイドが置かれる吾那神社で追加でもう1本投入。しかし全然効いてこない。ユガテに出る手前のベンチで腰を降ろして仮眠をとる。寒さはあまり感じない。茶屋の方も言っていたが、この夜はいつもより冷え込まなかった模様。10分程ウトウトしてから先に進むが30分程進むとまた眠くなる。登りは良いが平坦になると気が緩んで眠くなる。今回は全然睡魔が引いてくれない。どうにもならず、諏訪神社、八徳あたりでユガテ手前と同様、座り込んで仮眠をとりながら進んだ。何時間かかったんだろうか。フラフラになりながら4:30頃A8高山不動へ到着。

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A9苅場坂峠(90km地点)
 A8からはエイドの区間が短いので気持ち的にかなり楽だ。A8を出ても眠気は残ったままだが、止まらないでゆっくりでも前に進む。アスファルト道路ではかなり蛇行しているらしく、後ろから来た女性ランナーに声を掛けてもらった。側溝に落ちていたらと考えると本当に助かった。ありがとう。A9には6:30少し前に到着。

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A10県民の森(94km地点)のある方向……見えない
 さすがに明るくなって太陽の光も出てくると徐々に睡魔は消えていった。8時頃A10県民の森に到着。早く帰って風呂に入ってビールをのみたい!ここからゴールまでは区間の大半は往路で通過したコース。でも人の記憶は曖昧で、こんなところ通ったかなぁ?というところばかりで面白い。何とか無事にゴールに到着。完走出来て安堵した。

 装備

ドラウトエアLSジップ ファイントラック
スキンメッシュT ファイントラック
トレッカー LSジップシャツ(後半) TARAS BOULBA
スキンメッシュLS(後半) ファイントラック
Swallowtail Short THE NORTH FACE
インスピレーションゲイター C3fit
ロングタイツジップ(後半) Nike
防風 ウルトラライトシェルジャケット モンベル
靴下 レーシングラン5本指 Tabio
帽子 アルファドライキャップ THE NORTH FACE
夜間帽子 BUFFもどき フロストバイト参加賞
手袋 LIGHT TREKKING FINGERLESS GLOVE Berghaus
雨具 上 トレントフライヤージャケット モンベル
雨具 下 ピークシェルパンツ モンベル
防寒 ライトシェルジャケット モンベル
ゼッケンベルト BIKERIBBON
シューズ INFERNO XLITE 2.0 TECNICA
バック ZYGOS2.5 UltrAspire
ヘッドライト H7R.2 LEDLENSER
ハンドライト 閃 325 SG-325 GENTOS
救急セット 救急セット一式 ドイター他
腕時計 MZ-500 EPSON

【反省とメモ】
・なにより完走出来て良かった。
・レース中の「SUPER VAAM」投入は止めるようにする
・今回、一度も転んだり尻もちをつかなかった。
・眠さ対策について、もう一度検討する。