登っても走っても変われない

山登りやランニングの趣味を書き留めておき、老後、思い出に浸る為の備忘録

第1回錦秋の奥武蔵/秩父ジャーニーラン145K その②

1th Okumusashi/Chichibu Journey-run 2019/11/2-3
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武甲山を望む
 後ろのランナーに追いたてられながら、CP3へは15時45分頃到着。エイドで腰掛けて一休みする。疲れた……。このだるさは水分不足のようなのでペットボトルに残っていた水を飲み干し、新たに自販機で水を買い、経口補水液パウダーを溶かす。一緒にエイドに到着したランナー達はエイドを出発していくが、私は中々腰をあげられないほど疲労感を感じていた。

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CP3:木の子茶屋駐車場(49.0km地点)
 エイドを出てしばらくは下り。でもキロ7分位のスピードでしか走れない。先ほどまでは登りも走れてしまうほど元気であったのに人間の身体は不思議だ。ふと横をみると武甲山雄大な姿が。

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秩父橋をいく
 先ほどの自販機で買った水を飲み干し、秩父神社を過ぎたあたりでもう1本購入。秩父橋を渡る頃には身体の中のボイラーに火が点いたのか、自然と汗が出て来て再び力が湧いてきた。あたりは暗くなって景色も見えなくなっていく。先ほど買った水も飲み干し、次の水を購入すべく、走りながら自販機を探すがなかなか現れない。

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CP4:小鹿野町役場(68.5km地点)
 国道299号線から分岐して小鹿野町役場方面をしばらく進むと役場が左手に見えた。エイドは?一瞬ここではないのかな?と思ったが暗闇の中にちゃんとあった。ここCP4には18時30分頃到着。気温はかなり下がって立ち止まると寒い。エイドのスタッフも震えている。ここで上着を着ることにしたが、下は着るものもなく短パンのまま。ここからは再び山越えなのだが、短パンで寒さはしのげるのか?と不安であった。15分程休んで出発する。15分立ち止まるだけで、すっかり身体が冷えてしまった。スマホを片手にコースを慎重に辿っていく。前の区間も単独走が多かったが、この区間は峠を越えて国道140号線に出るまでずっと単独走であった。

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CP5:武州日野駅(83.9km地点)
 一人で進む山道は心細い。何度も立ち止まって道を間違えていないか確認する。一方で身体は調子が良いようだ。坂道もほとんど歩かずに走って行けるほど。しかし、トンネルを越えて下り基調になり、国道140号線に出た所でエネルギー切れかヘロヘロ状態になってしまった。加えて、この下りで膝の痛みを明確に感じるようになってしまった。なんとかこうにか、CP5には20時45分頃到着。

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うどん
 ペコペコのお腹にうどんはとても美味しかった。しかし止まっていると特に下半身が寒い。風があったら確実にアウトであっただろう。10分程滞在してエイドを後にする。少し行くとローソンがあり、そこで食料補給をした。ここは昔スリーエフだった筈だ。膝の痛み対策でロキソニンを飲むかどうか迷ったが、もう少し我慢することにした。

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CP6:道の駅みなの(106.0km地点)
 90kmを過ぎたあたりからは膝の痛みのストレスに耐えきれず、歩きが入ってしまう。とうとう西武秩父駅前のセブンイレブンで立ち止まり、水分補給とロキソニンを摂取。20分ほどで嘘のように痛みが消し飛んだ。足の気だるい痛みも和らぐ。これはいいぞと快調に走り始めたが、痛みに変わる新たな試練が襲い掛かる。眠い…………。今まで膝の痛みが眠気止めの役割をしていたと思われ、それが無くなくなり睡魔が優位にたったようだ。ここはメガシャキしかない。コンビニを探すが先程まで至る所にあったコンビニが見当たらない。ようやく道の反対側にセブンイレブンを見つけてメガシャキ投入。膝の痛みとそれに代わる眠気に苦労して、24時頃CP6に到着。

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CP7:波久礼T字路(114.1km地点)
 ゆっくりと休みたいが、寒くてたまらず、10分ほどでエイドを出る。途中でメガシャキと一緒に購入したサンドイッチを食べながら進む。胃は至って元気だ。トンネル横の道を過ぎたあたりから、サンドイッチを食べてお腹が満足したせいか、再び睡魔が襲い掛かる。今度はものの見事に睡魔に囚われた。ザックの中からカフェイン錠を取り出し飲んでみたが…………まるで効かない!睡魔に囚われてフラフラと牛歩の歩みをしていると、後続のランナーに抜かれる時に一瞬目が覚める。慌てて後を追いかけるも、再び睡魔に囚われるの繰り返し。後でGPSをみると1km進むのに10分以上掛かっている。そんな状態中でCP7へは2時15分頃到着した。

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CP8:竹沢駅(127.0km地点)
 CP7でスタッフの温かい対応と少し休んで食べたことで(マカロニサラダ旨かった)、少し眠気が和らぎ、また走れるようになった。今まで単独走が多かったが、この区間では前後にランナーの姿を見ることができて心細くなかったことも原因かもしれない。しかし、寄居の町を抜け荒川を渡り小江戸コースに合流する頃に再び睡魔が襲い掛かって来た。こういう場合は思い切って、10分、15分でも寝ればかなり楽になると思うのだが、立ち止まると足元が寒くて寒くて寝られるどころではない。防寒でタイツさえ持ってくれば…………。再び睡魔に囚われた身で半分寝ながらCP8に到着したのは4時20分頃であった。

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ときがわ町を走る
 CP8を出てしばらくすると夜が明けてきた。夜が明ければ睡魔も退散するだろうと思っていたが、今回の睡魔は明るくなっても元気なようだ。眠い眠い眠い…………。睡魔に囚われて歩きながら、ふと道の脇にバス停留所の待合場があるのに気がついた。小さな待合所だが四方を囲まれ屋根もある。すかさずそこに入り横になって15分程仮眠をとった。ふと目が覚めると、今まで靄が掛かっていたのが晴れたかのように眠気が消し飛んでいた。

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ゴール地点
 途中のコンビニでパンと暖かいコーヒーを買って食べて生き返る。キロ7分半位のペースだが再び走り続けられるようになった。後半の45kmは睡魔の活躍に四苦八苦したが、何とか7時半ごろに「O Park OGOSE」にゴールした。

装備

ウィックロンクール ジップT モンベル
スキンメッシュT ファイントラック
モーションエア ランニングパンツ デサント
インスピレーションゲイター C3fit
防寒上着 ヴェロキラップ ファイントラック
アームウォーマー ノーブランド
帽子 ランニングキャップ ナイキ
夜間帽子 BUFFもどき フロストバイト参加賞
ゼッケンベルト BIKERIBBON
靴下 TRR-32G 武田レッグウェア
シューズ Flow6 BROOKS
バック TEMPO5 グレゴリー
ヘッドライト TH-031D GENTOS
ハンドライト パトリオ6 GP-6BK GENTOS
背面灯 DOPPEL GANGER LEDバンド DOPPEL GANGER
100均で買ったLED ?
救急セット 救急セット一式 ドイター他
腕時計 MZ-500 EPSON

反省
・各エイドの充実ぶりに助けられた。スポーツエイドジャパンのエイドは素晴らしい。
・昼夜の寒暖差が大きいこの時期は寒さ対策が必須であった。油断した。
・仕事が忙しく、平日の睡眠不足が睡魔の大活躍を許したと思われる。
・少しの仮眠がもたらす効果の大きさに驚いた。
・胃腸は終始快調であったのも救われた。