登っても走っても変われない

山登りやランニングの趣味を書き留めておき、老後、思い出に浸る為の備忘録

OSJ ONTAKE100 2019 <その1>

OSJ ONTAKE100 100km 2019/7/14
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2019年のコース
 OSJ ONTAKE100、昨年は眠さ対策なども考えていましたが、豪雨の影響で中止になってしまいました。今年は何としても14時間切りで完走してこのレースを卒業したいと考え、今までの結果と自分の走力を考え、STAT→CP1:4時間30分 CP1→CP2:4時間 CP2→CP3:2時間15分 CP3→GOAL:2時間45分 合計13時間30分(予備時間30分) という作戦を考えていました。7月9日にエントリーリストとコースマップが公開されたようですが、私が見たのは7月11日。コースマップをみると何か形が違う!よく見ると逆回りになっているではないか!!と驚きと作戦が無に帰したということで愕然としました。

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2017年のコース
 今までのコースは経験上、スタートからCP1、三浦貯水池まではコースがキツいというより、眠くて眠くてどうにもならないことの方が難儀であって、三浦貯水池~CP2~GOAL区間まではかなり厳しい区間だったが、一方で後半15kmは下り基調で助かったという安堵の記憶があります。今回はスタートからCP1までが、今までのCP2~GOAL区間を逆走するというと、どう考えても厳しくなるのではと思ってしまいます。更にコースをよく見ると距離調整の折返し区間もあって嫌な感じ、一方でCP2→CP3はご褒美区間かなとも思いました。そして心配なのは天候。なんとか雨だけは勘弁してくれと願いましたが……………………

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天神温泉 国民宿舎 清雲荘
 朝方、車で東京を出て渋滞に巻き込まれながらも12過ぎには木曽町近辺に到着。今年は天神温泉 清雲荘の日帰り温泉で汗を流す。500円。源泉かけ流し、この時間貸し切り状態でゆっくりできた。家庭的な宿で古いながらも掃除は行き届いていた。道の駅近くでラーメンを食べ、イオン木曽福島店で買い出しして会場に着いたのは14時頃。

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スタート・ゴール会場
 受付を済ませ、少し準備をして車の中で仮眠をとる。天気予報は雨。既にポツリポツリと雨が落ちてきている。服装はどうしようかと考えながら3時間ほど眠りについた。8時少し前に肌寒さで目が覚めトイレに行くため車を出て雨の中をスタート会場に進むと、100マイル部門のスタート直前であった。100マイルのスタートを見送り、車の中で少し準備して再び1時間ほど寝てしまった。起きると既に23時10分。慌てて準備するが、なんと車のキーが見当たらない!右往左往、DNSか?とパニックになったが寝ぼけていたのかポケットに入っていた……。雨は本降りになっている。ウェアリングは迷ったが、下はロングタイツで行くことにした。本降りの雨の中、寒さに悩まされることもなく、これは正解であった。

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受付テント
 12時になり、本降りの中をスタート。(スタート時から第2関門まで写真はありません。理由は雨がザンザン降ってたのでiphoneの水没を恐れて写真を撮らなかった為です。水没のトラウマ解消はしばらくかかりそうです。)レインウェアのフードをかぶり、ハンドライトで足元を照らして、なるべく水たまりに足を入れないように進む。肉刺ができるのをなるべく防がねば。レインフードに強い雨があたり、音が遮られる。レインフードにより視界も狭まっているので、何かずっとトンネルの中を進んでいるような錯覚に陥る。速い人にはどんどん抜かれるが無理しない。ゼッケンが連番のストックを持った二人組が丁度良いペースを作り出していたので、しばらくはそれに合わさせて頂いた。

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駐車場(14時10分頃)
 20km地点の小エイドには2:20頃到着。取り合えず嫌な区間を一つクリア。水を補給して先へ進む。心配した眠さについては、スタート前の珈琲と途中で摂取したカフェイン錠が効いているのか、大丈夫のようだ。しかし、サボって歩く時間が長くなると心の奥から睡魔がやってくる感覚を感じる。やばいと慌てて走り出す。少し明るくなりかけた空の中、谷を挟んで明るい光(CP1)とそれにつながる小さな灯りの列が見えた。

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100マイルのスタート前
 CP1:第一関門到着には4時20分過ぎ、過去、逆回りであった時は5時間以上かかっていることを考えると上出来かもしれない。コースマップには関門を出ると折り返し区間があるはずだが無かった。大丈夫かな?と思ったが、皆そのまま進んでいるので、きっとコース変更になったのだろうと先に進む。
三浦貯水池付近まで降りてきて、ようやく距離調整の折り返し区間に突入した。片道2km往復4km。このころ右脇腹に刺し込むような痛みが表れ、彩の国の悪夢が蘇るが折り返し後の下りのペースを落とすことによって痛みが和らぎホッとする。かなり消耗したがなんとか走り終え、これから貯水池周辺を走ると思いきや、またもや山の中に入っていき愕然とする。再び三浦貯水池に降りてきて、ここを何とか走る事がタイム短縮の正念場だとがんばるが、三浦貯水池を離れて小エイドにいく手前で力尽きて、平坦な場所でも歩いてしまう。作戦では、ウルトラ耐性が付いた自分は走り切れるだろうと思っていたが、全然だめだ。ウルトラ耐性など出来てはいないことを悟った…。登りは走りと歩きを交互に混ぜながら進んでいたが、この50km小エイドから先の登りは「走り→短くなる」「歩き→長くなる」となっていった。