登っても走っても変われない

山登りやランニングの趣味を書き留めておき、老後、思い出に浸る為の備忘録

第10回小江戸大江戸200K① 小江戸編

Coedo-Oedo 200km 10th 2020/2/22-23

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スタート前の蓮馨寺(スタート/ゴール会場)
 早朝に家を出て電車を乗り継ぎ、川越市駅に到着。会場の蓮馨寺へ向かう。さすがに今回3度目なので会場までの道はわかる。東京は今にも雨が降りそうであったが、川越まで来ると雨の気配は無くなった。コロナウィルスの為、他のマラソン大会の中止が相次ぐ中、開催を決断して頂いた運営には本当に感謝したい。もし中止になっていたら、かなりの喪失感に見まわれたに違いない。会場に到着して受付を済まして準備をする。今年も無事完走出来るだろうか?不安な点は、①お陰様で仕事が忙しくブラック企業のような勤務が続き寝不足気味なこと。②最近走っていると発生する右膝外側下部の痛みが心配なこと。この2点であった。

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次々とスタートしていくランナー達
 お腹が重かったので、ギリギリまでトイレに並んで用を足し、8時10分位にピコピコタッチをしてスタート。毎年後方からだが、今年は更に後方からとなった。走り始めてすぐにGPSウォッチの計測を開始していないことに気づく。去年も同じ失敗をしたような記憶が…………。来年も出走したらやってしまうかも。GPS測位するために更にゆっくり走る羽目になったが、市役所前あたりでようやく測位完了してくれた。

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川越市内をいく
 今日の気温は高めである。8時の時点でも全く肌寒くない。服装は上はTシャツとアームウォーマー、下はロングタイツとランニングパンツ。昨年は強風による寒さにやられてしまったので、今年は寒くなくてもロングタイツで行こうと決めていた。結果的には今年の小江戸コースは暑いくらいの天候。土手の強風もなし。タイツなしでも何の問題もない気候であった。しょうがない。でもきっと私が薄着で臨んだら、強風が吹き荒れたに違いない。

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さくら堤をいくランナー達
 走る速度は1kmあたり6分30秒~7分くらい。このペースだと、いつもはずっと走って行けるような気がする(もちろん錯覚)のだが、今年はそんな気がして来ない。やっぱり身体が疲れているのかな?と思ったりしていた。

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吉見エイド(21.2km)
 吉見エイドには10時30分過ぎに到着。少し休んで先に進む。季節にしてはかなり汗を掻いている。厚着の分水分補給はしっかりせねば。今回の水分補給は経口補水液パウダーを用いて補給する作戦だ。

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 菜の花の中を進む
 暖冬のせいか、土手には菜の花が満開。コースの所々では梅の花も結構咲いていた。去年はとてつもない強風に苦労した土手も、今年は難儀なく進めてホッとした。

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手島エイド(32.7km)
 12時の少し前に手島エイドに到着。お腹が空いていたので、お稲荷さんを沢山頂いた。ちょっと食べ過ぎた感を感じてエイドを出る。常に感じているけれど、自分は燃費が悪い。もう少し途中で補給する量を減らせないものかと。街中の超ウルトラならば補給に融通が利くのでよいのだが、トレイルでは苦労してしまう。すぐにお腹が空いた感が出て力が出なくなってしまう感じだ。

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鹿島古墳群をいく
 鹿島古墳群まで来た。昨年は急に体調がおかしくなってしまった所だ。今年は大丈夫そうだ。鹿島古墳群には6世紀~8世紀の間に作られた56基の古墳があるとのこと。走りながら見ると小さな小山のような盛り上がりがポツポツと見受けられる。その光景が、最近訪れたカンボジアのブノンペン郊外にあるキリングフィールドと重なる。キリングフィールドでも地面の盛り上がりと窪みが同じ感じで存在した。ここでは、きっと故人は古墳作られて丁寧に埋葬されたのだろう。しかしキリングフィールドでは虐殺された死者はゴミのように埋められたのだ。

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浄音寺エイド(51.8km)
 去年はフラフラで到着した浄音寺エイド。今年は一応走り続けて到着した。ここでは15分しっかり休もうと思っていたので、腰を降ろして足を伸ばす。サポートのしっかりしたシューズのせいか、今のところ右膝の違和感は出ていない。でも、もう走ることに関してはお腹一杯の感じ。まだ川越まで40kmもあるのに大丈夫なんだろうか?と思っていた。

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国道254号線小川バイパスを行くランナー達
 14時半過ぎにエイドを出て254号線バイパスに入る。周りのランナー達は黙々と走っている。私も流れにのって走ってはいるが、苦しい気持ちが混ざるようになってきた。みんな、何故そんなにクールに走り続けられるんだろう?やっぱり小江戸大江戸に出る超ウルトラランナー達は凄いな。私は過去2回、たまたま完走出来ただけで長く走る力は全然まだまだなのかも知れない…………そんなことを考えながら、何とか周りの流れにのって走ってはいたが、どう考えても川越まで行って大江戸コースへ向かうイメージが湧いて来なかった。

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唐子エイド(72km)
 かなりくたびれて唐子エイドに17時過ぎに到着。楽しみであった、ここのうどんがはやっぱり旨い。トイレに行ってライトの準備に15分ほど費やしてエイドを出る。残り20km。そろそろ1kmが2km位の体感になってくる。なかなか距離が削れていかない。でも昨年の具合の悪さに比べたら今年は全然ましだ。エイドを出てからは、踏切を渡ったたり、狭い歩道を進んだりと、所々気を使いながら進んでいたがようやく国道に出た。

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国道254号線をいく
 残りは14km位。歩道も広くなり走りやすくなる。暗闇の道に自分のヘッドライトの光を見て淡々と走る。すっかり暗くなり景色も暗闇に溶け込んで色彩が消えていく。



ねね眠い…………。なんと早くも睡魔が耳元で囁き始めた。まだ18時半頃なのに……早すぎる。眠くなると走り続けられなくなる。たまらずコンビニに入る。まだメガシャキの出番は早すぎるので、缶コーヒー微糖を買ってグイグイと飲み干す。単調な国道の道で眠気と闘いながら、ようやく橋を渡って川越市内にはいると何とか眠気は消え失せた。しかし、大江戸コースで再び襲い掛かってくることは明らかだ。どうにかこうにか、19時45分頃、何とか蓮馨寺に戻って来た。