OSJ ONTAKE100 2019 <その2>
OSJ ONTAKE100 100km 2019/7/14
CP2第2関門 一ノ瀬分岐(67km地点)
50km小エイドを過ぎてから「おんたけ」らしい道が続く。沢筋に向かって下り、尾根に向かって登るを繰り返す。登りは疲れとともに歩きが多くなっていく。9時までに第2関門に到着したいが距離が全然削れていかない。次の関門ではデポバックに赤コーラを入れてあり、それを飲むことだけを楽しみにして無心に進んだ。そしてフラフラになり、ようやく9時5分過ぎに第2関門に到着。
コーラで生き返る
バックを受け取り、腰を降ろして赤コーラを飲んで、更にくるみパンをコーラで無理やり胃に流し込む。第3関門までが正念場だ。そこに11時までに到着すれば14時間切りも見えてくるはず。15分程休んで第2関門を後にした。ここからは7kmの下りで滝越エイド、そこからロードのゆるやかな登りを5km。7kmx7分で50分。5kmx8分で40分。1時間30分で次の関門に到着するのが目標だ。関門を出てしばらく行くと長い下りが待っていた。このころから左足の付け根が痛むようになり、思うように走れない。それでも下るにつれて川を流れる水の轟音が大きくなってきた。王滝村は水量豊かな村である。轟音をたてて流れる川々は神々しさまで感じる。
滝越エイド
そしてついに滝越集落まで下りてきた。すれ違う集落の方に挨拶すると頑張れ!と応援を頂いた。神々しい川の流れとうってかわって喉かな集落という感じだ。エイドではスイカとそうめんを頂いた。内心ゆっくりしたかったが、時間がないので先を急ぐ。ここからは緩やかなロードの登りで、Googleストリートビューで見る限りは走れるパートであった………筈だった。画面で見たのと違い、70km以上を進んできた疲弊した身体では、緩やかな登りには全く感じられず、とても走り続けることはできなかった。それでも何とか走りと歩きを混ぜながら黙々と進む。
CP3第3関門 白川(79km地点)
10時45分頃、なんとか第3関門到着。滝越エイドにそうめんがあったので、今年はここにはそうめんは無かった。水を満タンにしてエイドをでる。すぐ先に毎回設置されている私設エイドでコーラを頂いた。ここでの一杯のコーラには毎回救われる。本当にありがたい。
白川私設エイド
なんとか11時10分前に第3関門を出ることができた。ゴールまで100kmとして残り21km、私のGPSでは98km程度(以前のコース)のはずだから19km、さすがに3時間はかからないだろう。とはいえ気は抜けず、最初の登りは頑張ってパワーウォークするが徐々に疲れ始めて、滝越から目標にしていたランナーについていけなくなって登りきる頃には視界から消えてしまった。登りが終わったが、疲れ切ってしまい歩き7割の感じで、次から次へと後続に抜かれてしまう。間違いなく一番ダレた区間がこの時であった。左足に加え右足の付け根も痛むようになった為、もはや下りでもキロ7.5位しか走れない。最後のエイドには12時45分くらいには着きたい。そこからゴールまで8kmだからそのくらいの余裕が欲しい。(地図をよく見ていなかった私は、最終エイドの位置を把握していなかったので、この後冷や汗を掻くことになる)
最終エイドがあると思い込んでいた場所
しかし進めど進めど一向に下りにならなかった。樹木を間伐しているところを過ぎてようやく下りになる。しかし行けども行けども景色が、周りの山様が最終エイドに近づく気配がしてこない。12時40分を過ぎ、GPSも89kmを過ぎた時点でヤバいと感じた。そろそろエイドのはずがまだ標高が高すぎる。これでは間に合わない??。背に腹は変えられず、立ち止まりロキソニンを飲んだ。すると直ぐに効果が表れ足の付け根の痛みは消し飛び、キロ5分半を切るスピードで駆け下り事が出来るようになる。火事場のなんとかなのだろうか?しかし12時50分を過ぎても山様が想像と異なり、沢の音が大きくなるばかり。不安はマックスだった。
最終エイド
轟音と共に大きな沢が眼下に見えた時、最終エイドは想定していた一昨年の場所ではない事にようやく気付いた。最終エイドの場所は、そうだ、今年同様の100マイルのループを使った2016年の時の場所だ!それを悟ってホッとした。13時少し前に最終エイドに到着。
会場への橋
残り6km弱。ホッとすると同時に強烈な疲労感が背中にやってきて、またまた走れなくなった。恐らく心の問題であろう。間に合うと思ったら安心して楽してしまうという奴だ。心の弱い私は歩きと走りを混ぜながらロードを進む。
ゴール地点
最後の坂も走れなかったが、なんとか13時40分ごろゴールした。ひさびさに目標達成した。それもあって、ただただ単純に嬉しかった。今年の私の時計でのGPS距離は100kmだった。
装備
上 | ジップT | ナイキ |
ハイブリッドパラマウントメッシュクルー | ノースフェイス | |
下 | ランニングトランクス アウトレットでかったもの | アシックス |
サポーテックライトタイツ | モンベル | |
雨具 上 | トレントフライヤージャケット | モンベル |
手袋 | LIGHT TREKKING FINGERLESS GLOVE | Berghaus |
帽子 | ランニングCAP | ナイキ |
夜間帽子 | BUFFもどき フロストバイト参加賞 | ? |
ゼッケンベルト | BIKERIBBON | |
靴下 | ラウンドショート丈 | インナーファクト |
シューズ | WINGS PRO2 | SALOMON |
バック | AK Mountain Vest 3.0 | Ultimate Direction |
ヘッドライト | TH-031D | GENTOS |
ハンドライト | 閃 325 SG-325 | GENTOS |
救急セット | 救急セット一式 | ドイター他 |
腕時計 | MZ-500 | EPSON |
感想
14時間切れて良かった。
林道ランだが、何故か過去2回よりは退屈ではなかった。
ループを繰り返す100マイルの方々の精神力にはただ感服する。今の私には絶対無理だ。
長い距離を長い時間走る力を鍛えねばと感じた。