登っても走っても変われない

山登りやランニングの趣味を書き留めておき、老後、思い出に浸る為の備忘録

第1回日光千人同心街道四十里ジャーニーラン <その③>

1th Nikkou Sennindousin-kaidou 40miles Journey-run 2019/06/15-16
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CP25 栃木宿旧本陣「長谷川家」
 エイドを出て、栃木市内にはいりCP25栃木宿旧本陣「長谷川家」探すが、全く見つからない。15分ほど行ったり来たりしたが見つけられない。何処にあるんだ??途方に暮れて橋の近くのベンチに座り、他のランナーが来るのを待つ。一人のランナーが来たので声を掛けると、その方も見つからないようだ。その方の持たれている地図もこの近辺を指している。手分けして探す。10分程かけてようやく見つけた。普通の民家なので非常にわかりにくい。それでも雨が降っていなかったら、そういうことも含めて楽しめたのかもしれない。

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CP26 合戦場宿 道標(112.7km)
 しばらくコースは道なり。合戦場道標を過ぎたあたりから雨脚が強くなる。そのうち叩きつけるような土砂降りになる。遠くでは雷鳴が光り轟く。この辺りは街灯もなく時間的に民家の灯りも少ないので道路は真っ暗。たらいをひっくり返したような叩きつける雨がアスファルトにぶつかり霧のように霧散する。道路は川のようになった。すると方向感覚というか平衡感覚が失われるような感じとなり、閉塞感から息苦しさを感じて深呼吸するが、すると左あばらに激痛が走る。思わず走れなくなり歩いてしまう。空に閃光と雷鳴、土砂降りのような雨。真っ暗な道路。息苦しさ。精神的にかなり追いつめられる。この雨がこのまま続くのならばもう駄目だろう。道路も水没してしまうかもしれないから早くリタイアしなくては。いや、その前に雷に打たれて死んでしまうかもしれない。このときは、超弱気が私の心を完全支配していた。

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CP27 金崎宿旧本陣「吉澤家」(120.2km)
 ようやく雨も小降りになり、後ろ向きな心も少し晴れてきた。金崎駅近辺まで来たが、エイドがある筈の駅にエイドが見当たらない。前方からランナーが来たので聞いてみると、小倉橋の手前まで行ったがエイドはないとのこと。その方はここでリタイアするから駅で始発を待つと。そうかエイドが無くなってしまったのか・・・・・・・まぁいいか。ここで無かったら次は確実にあるだろうし。120kmも過ぎて残り40kmだと思うと少しだけ心に余裕が出来てきた。しばらく行くと肝心のエイドは無くなった訳ではなく、小倉橋を渡った先にあった。位置が変わったのだということであった。

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杉並木横のトレイルをいく
 エイドを出て、ここからが身体的に一番苦しい区間であった。2kmが今や10kmに感じる。今まではコンビニやエイドで立ち止まると回復する感覚があったが、今は全くそれが無くなった。また、暗いうちは足元を見ながらの猫背気味の走りであったが、明るくなり前方を向くようになって姿勢が良くなり胸が張ることにより左あばらの痛みが出てくるようになった。痛いので、時間とともに自然と下を向いた猫背気味の姿勢に戻っていったようだ。その中で杉並木の横を行くトレイル区間には癒された。アスファルトでは走るのが辛かったのに、トレイル区間では意外と走れてしまう。それに楽しい。CP30 延命地蔵(140.7km)あたりからは再びアスファルトへ。アスファルトになった途端、一歩も走れなくなってしまった。足の肉刺も痛みが増してきた。ここから全部歩いても制限時間内に完走できるだろうという事実も心の弱さに拍車をかけ、走れるのに歩いてしまう。

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AS8 道の駅日光付近(151.7km)
 走り3割歩き7割でフラフラになってAS8 道の駅日光に到着。残りは10km。しかし登りがほとんどの区間である。身体が疲れ切っているせいか呼吸が浅くなり力が入らない。深呼吸出来ない(すると痛さで悶絶する)ので、ここからはほとんどを歩いてしまった。

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ゴール地点
 想定外のトラブルに遭い何度もあきらめかけたが、11時過ぎに何とかゴール地点に到着した。

装備

ドラウトエアLSジップT ファイントラック
スキンメッシュT ファイントラック
ライトサポーテックタイツ モンベル
雨具 上 レイントレッカージャケット モンベル
雨具 下 レイントレッカーパンツ モンベル
帽子 ランニングキャップ ナイキ
ゼッケンベルト ハセツネ参加賞
靴下 前半 TRR-32G 武田レッグウェア
靴下 後半 オールウェザートレイルランパイル Tabio
シューズ Flow6 BROOKS
バック TEMPO5 グレゴリー
ヘッドライト TH-031D GENTOS
ハンドライト パトリオ6 GP-6BK GENTOS
背面灯 DOPPEL GANGER LEDバンド DOPPEL GANGER
救急セット 救急セット一式 ドイター他
腕時計 MZ-500 EPSON

反省
・諦めなくてよかった。
・辛くて苦しいとき、退屈でつまらない気分のとき、そのときでも前に進むことが出来る何かを作らなくてはと感じた。
スマホ水没は涙がでた。濡れた状態では決して充電してはならないことを学んだ。

※本来防水である私のスマホiPhone7が水没した原因は、今年初めにバッテリー交換を街の修理屋に依頼した際に、防水パッキンシールをはがしたままで再度付け直していなかった点と、濡れた状態での充電により基盤が壊れたことのようです。バッテリー交換はちゃんとした所にお願いしなくては駄目ですね。