登っても走っても変われない

山登りやランニングの趣味を書き留めておき、老後、思い出に浸る為の備忘録

独りで 雁坂峠越え秩父往還 <山梨編>

独りで 雁坂峠越え秩父往還 <山梨編> 2018/9/15-16

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雨の中、広瀬湖畔をいく

 前日に9/15のYahoo!天気を見ると、甲府、山梨市は昼過ぎまで雨は降るようだが、その降水量は1mm未満で数値は0.1mmとか0.2mmの数字が並ぶ。秩父市の天気も夕方からは雨マークが曇りマークに変わっている。ところで、1mmの雨量は体感でどのくらいかとインターネットで調べてみると、0.5mm〜1mmとは「雨が多少降ってきたという雨で、傘をさす必要がない範囲の雨」だとのことた。よし!これは行ける!明日9/15で独り雁坂決行!
(当然それは市内中心部の天気な訳で、山間部も同じだと思うあたりの甘さが後に地獄を招くことになる)

 始発から各駅を乗り継ぎ、9/15(土)8:10ごろ甲府駅に到着。外はというと………ザーザーザーと雨が降ってます(@_@)。電車の中では爆睡していたので、どこからこんな雨脚になったのかわからず。とりあえず、きっと小降りになるはずだと駅構内で待つことに。すると、ようやく8:45位に小降りに。コンビニで水分買って9時に甲府駅を出発した。

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ひたひたと雁坂みちをいく
 小降りなので雨具は着ないで行く。霧雨のような雨が心地良い。これはある意味絶好のコンディションだ!独りで走るのだから関門など気にしなくても良い分楽しんで走るように心がける。でも、もうすぐ雨が止み日差しが出てくるはずだから、それまでには少しでも先へ進んで山間部の日陰が多いあたりまで行きたいところだ。しかし天気は一向に回復せず、雲はどんどん低く覆いかぶさってくる。そしてなんと12kmあたりで、ザーザーと本降りになる有様。慌てて、潰れたホームセンターの軒先に退避。どうなってるんだ?雨は止むんじゃなかったのか?とYahoo!天気に愚痴を言いながら上だけ雨具を着て再出発する。走れてはいるので蒸し暑い感じだが、下半身は大型トラックが通るたびに水煙でびしょ濡れになる。ちゃんと水たまりは避けてくれるドライバーばかりであるが、トラックのタイヤが撒き散らす水煙で下半身、特に足元はビショビショ。この時すでに私の足元を少しずつ蝕んでいたのであった。
そして何故か、20km前後で左足太腿が攣る。この天気で脱水?意外と汗をかいているのか?この後しばらくの間はこの足攣りと格闘することになる。途中でコンビニでパンやお菓子を買ったりして適度に休憩したが、登り区間はあまり走れず、道の駅みとみに到着したのは13:40ごろであった。2016年の時より少し遅くなっているのは足攣りもあるが、あまり走力が伸びていない証拠のようだ……。

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雨の中、道の駅に到着

 お腹が冷えたようなので大事をとって胃腸薬を呑み、トイレに行って水を買い14時頃に山岳路へ入る。最大の不安は渡渉箇所だ。増水で渡れそうもなかったら戻るしかない。増水で渡渉に危険を感じたら絶対に無理しない。これだけは守ろうと思っていた。
トレラン禁止の林道をいく。途中、道が川のようになっていた箇所もあった。相変わらず雨はしとしとと降っている。しばらく行くとようやく立派な林道が終わり,トレイルに入った。

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林道が終わり、山道へ

 山道を歩きながら、やっぱり山はいいなと思う。初めての道で不安で怖い面もあるのだが、何故か心細くならない。心配していた渡渉箇所だが、恐らく普段より水の量は多いのであろうけど、危険を感じることはなかった。しかし何箇所かは靴を濡らさないで渡ることは無理な状況で、足元は再びビショビショになってしまった。

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渡渉箇所のひとつ

 沢沿いから離れるときつい登りが始まる。そして疲れてきたのか息が上がり始めてしまう。100m進んで止まって1分ほど息を整え、また100m進むという有様であった。山を登る力は全然ないなぁと思いながら上を目指す。樹林帯を抜けると熊笹の中をいくトレイルとなる。熊笹についた雨水がまた足をビショビショに濡らす。そろそろ尾根が見えても良い気がするが、ガスってるのもあって、なかなか先がが見えない!そして雨はしとしと降り続けている。それにしてもキツい。再び開催されたら24時間で完走出来るのだろうか?なんてことを考え耐えながら上を目指した。

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雨降る熊笹の中を進む

 2000m近くになって風も少し出て来て、それも冷たくなってきた。上はガスっていてよく見えない。尾根まであとどの位なんだろう。気持ちが後ろ向きになり掛けたその時、ようやく峠の標識や看板がガスの中から浮かび上がる。何か一安心した気分だ。それにしてもこの道は武田信玄の軍用路だったのか?馬は通れないだろう?

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雨の中ようやく雁坂峠に到着

 雁坂峠に着いた時、既に16時を過ぎていた。案の定、山岳路の途中で暗くなることは確定した。雨は相変わらずしとしと降り続けていたが、埼玉側の川又まで降りれば止むだろうと、まだまだ本気で思っていた。