登っても走っても変われない

山登りやランニングの趣味を書き留めておき、老後、思い出に浸る為の備忘録

第六回筑波連山天空ロード&トレイルランinいしおか ミドルコース

6th Tsukuba-renzan sky-road 2019/8/25
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吾国山麓のパラグライダー発着場より、これから行く燕山、足尾山を望む

 夜中の1時に起床、準備をして2時過ぎに家を出て車でスタート会場の石岡市八郷総合支所へ向かう。途中、常磐道の三郷付近から雨が降り出し、すぐに強い雨に変わった。まじか!レインウェアなんか持ってこなかった……………それにしても今年は大会で雨に降られることが多い。テンション下がり気味で会場には3時40分頃到着。若干小降りになっていた。トイレに行くと建物入口に「出走確認はしません。各スタート時間の10分前に並んでください」というような看板があったので、スタートまでは車の中でのんびりすることにした。私が出走するのはミドルコース48km。ロングコース(75km)もあるが、前日受付が必須なので見送った。いや、仮に出走したとしても炎天下の中、75kmを駆け抜ける過酷なロングコースを完走出来るかどうかは疑わしい。昨年の完走率はなんと31.9%だ。

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序盤のロード
 心配の雨も上がり、ロングコースのスタートの10分後、5時10分にミドルコースはスタートした。この大会は前半はロード、後半がトレイルであるという。この大会の最大の敵は暑さだ。雨のお陰で気温は大分抑えられているようだ。

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のどかな水田地帯を走り抜ける
 流れにのろうとすると5分/kmのペース。しかし、最近長い所ばかり走っているせいか、全然ついていけない。5分20秒/kmあたりまで落として、ようやく息が安定した。雨のお陰で気温は抑えられてるとはいえ、汗が滝のように流れる。ウェアはすぐに汗でびしょびしょになった。

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エイドステーション
 5kmおきにあるエイドでは水分を補給。経口補水液のパウダーを溶かして常に500ml+αの水分は絶やさないようにする。ロードといえどもかなりアップダウンがあり、かなり体力を削り取られる。こんな調子で最後まで大丈夫か?と思ってしまう。
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ミドルコースとロングコースの分岐
 18kmを過ぎてロングとミドルの分岐点。もうすぐロードも終わりだとホッとする。ロングコースはこれから更に35km地点まで、アップダウンのあるロードを進まなくてはならない。よかった。ミドルコースで助かった。

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洗心館跡 ミドル第1関門
 トレイルに入ると雨の影響で所々ぬかるんでいる。後半の下りが滑り台になっていそうで心配だ。7時15分頃、ミドルコースの第1関門に到着。

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吾国山への急登
 関門を出ると吾国山への急登が待っていた。湿度が高いので、かいた汗が渇かないせいなのか、身体に熱がたまりやすくなっているようだ。自然とペースが落ちていく。

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途中のパラグラーダー発着場からの景色
 吾国山を登り終えると長いロードの下りが始まった。ロードの下りで頑張ると後で大変な目にあうので、何人かに抜かれるがマイペースを保つように心がける。県道64号線を渡り水田の中を少し行くと、再び登りにはいる。そこで私に新たな試練が襲い掛かる。

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燕山山頂
 眠い……………心の奥から強力に眠気が襲い掛かって来た。昨夜は22時に寝て今朝1時に起きたということは睡眠時間は3時間のみ。油断した。メガシャキもカフェイン錠も持って来ていない。おんたけでカフェイン錠の効果があったので、エマージェンシーキットの中に常備薬としてカフェイン錠を入れておこうと思っていたのだが…………忘れてた。丸腰で睡魔と闘うが当然袋叩きにあう。ロードの登りでまさしく牛歩の歩みになったようだ。寝ていたせいか記憶がないが、GPSの記録では1km進むのに15分ほど掛かっている。トレイルに入り、ようやく目が覚めてきたが、今度は燕山への壁のような急登で悶絶する。

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丸山へ向かうロード
 燕山山頂ではランナーが「きつかったですね、ここから先はしばらく下りでゆっくりできますね」と言い先に行かれた。大会のコースマップではこれから尾根道の筈なんだけど?と疑問に思いながら少し行くと林道になり、すぐにアスファルトのロードに変わる。あれ?トレイルはまだか?と思ていると風力発電の白い風車が先に見える。あそこまで行くのだろうか?気温が上がってきた中、ロードをひたひたと進む。下り基調で助かった。

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大会のコースマップ
 その疑問は家に帰ってからGPSの軌跡を確認すると判明した。コースマップと実際のコースが違うということであった。

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今回走ったコース(加波山手前で東に折れている)
 燕山からは丸山手前の風力発電のところまではロードが正しいようだ。これは今年だけかもしれないので、来年はどうかはわからない。

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ウィンド・パワーつくば 風力発電所
 大分気温も上昇してきたので、もうトレイルに入ってアップダウンで苦しむよりは、距離が容易に削れて行くロードでいいやと思いかけていたころ、風力発電所のところで再びトレイルにはいる。一本杉峠の関門には10時20分頃到着。この時点でかなり疲れていた。この時点で食欲は殆ど失われていたが、この大会の各エイドにおいてある果物類の美味しさは格別で、何故か口に入れると美味しく食べれてしまう。また各エイドのスタッフの対応も暖かく、所々で救われた。
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パラグライーダーの中を進む
 エイドの後にあった足尾山への最後の登りもフラフラの状態。しかもどうも胃の調子も良くないようだ。何とか登り切り下り基調になるが足が重い。パラグライダー発着場では、パラグライダーの関係の方々に応援を頂いて進む。このころ軽い頭痛もしてきた。明らかに脱水気味のようだ。発汗量に水分吸収が追い付いていないんだろうか。ここを過ぎると激下りが待っていた。ここでロングのトップの方に抜かされた。何という速さだ。

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最後の給水所
 激下りを終えてようやくロードにでる。そこは灼熱地獄であった。ロードを少し行くと私設エイドがあってコーラを一杯頂いた。そこのコーラは氷でキンキンに冷やしていたので、この世のものとも思えない美味しさであった。御礼を言ってゴールをめざして仕方なく進む。

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 灼熱のロードを行く
 最後の給水所で頭から水をかけてもらい、残り3kmを走ろうと頑張るが、どうしても歩きが混ざってしまう。足が終わっているわけではない。脱水気味のせいか身体に力が全く湧いてこない。加えて心の問題も大きいのだろうが、今回の睡魔との闘い同様、成すすべが無い。

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ゴール地点
 最後の500mはなんとか走り切り(「なんだまだ全然足が残っているじゃないか」と言われながら)11時50分少し前に何とか無事にゴールした。参加賞で頂いた野菜セットはとても美味しかった。

装備

ウィックロンクール ジップT モンベル
モーションエア ランニングパンツ デサント
インスピレーションゲイター C3fit
帽子 ランニングCAP ノーブランド
ゼッケンベルト BIKERIBBON
靴下 ナノバイト5本指 ZEROFIT
シューズ Excursion TR10 Saucony
バック AK Mountain Vest 3.0 Ultimate Direction
救急セット 救急セット一式 ドイター他
腕時計 MZ-500 EPSON

反省ほか
・発汗量が水分吸収量を上回る場合の対策が必要。経口補水液でも追いつかない。
・カフェイン錠を常備薬として救急セットに装備完了した。
・ミドルコースは感覚的に7割ロードの大会といった感じであった。
・今回の主催者の大会には初めて参加させて頂いたが、運営、エイドスタッフの対応など素晴らしかった。