登っても走っても変われない

山登りやランニングの趣味を書き留めておき、老後、思い出に浸る為の備忘録

🏔八ヶ岳縦走1泊2日テント泊(麦草峠~にゅう~東西天狗岳~硫黄岳~横岳~赤岳鉱泉) 1日目

八ヶ岳 2020.9.20-21
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天狗岳から硫黄岳を望む
 普段なら待ちに待ったシルバーウィーク4連休の9/19~23。しかし私の方は9/19(土曜日)休日出勤であった。連休前半は天候も良くなかったので、天候の回復する9/21~22あたりで何処かへ行こうかと密かに思っていたところ、休日出勤帰宅後に天気予報を見ると明日から八ヶ岳界隈の天候は回復するとのこと。1日早めて、9/20~21で八ヶ岳にテント泊することに決めて大急ぎで荷造りして、20日早朝に家を出た。何か忘れ物をしたのではないかと考えていたところ、八王子あたりでストックを忘れたことに気づく。しまった……、最近ストックに頼り過ぎていたので、これも修行かなと前向きに考えることにした。

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麦草峠
 5:40頃、麦草峠の無料駐車場に到着。駐車場は7割くらい埋まっていた。今回は、にゅう~天狗岳~硫黄岳~横岳~赤岳~赤岳鉱泉テント泊。翌日はゆっくりと来た道を途中まで戻り、高見石を経由して麦草峠に戻る予定。

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青苔荘
 苔の中の整備された木道を進み、白駒池湖畔に建つ青苔荘を通過。ここもテント場あり、昨日の天候の割にはそこそこテントが張られていた。ここにテントを張るのも良いかもしれない。

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白駒湿原
 北八ヶ岳の苔は美しい。屋久島まで行かなくても、ここで十分ではないかと思う。途中、白駒湿原という開けた場所があった。

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にゅう
 苦しい登りを経て、にゅうに到着。途中、下山してくる数名とすれ違ったが、皆レインウェアとザックカバーをしていた。山頂は雨が降っていたのかもしれない。

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硫黄岳、天狗岳方面
 これから向かう、天狗岳、硫黄岳を望む。あんなところまで行けるのか?

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雨に降られる
 雨が降っていたのではなく、今、まさしく雨に降られる事態となった。すかさずレインウェア上とザックカバーを装着。天候は回復したのではなかったのか……

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北八ヶ岳方面
 天狗岳への登頂途中で、一旦雨は止んだ。この日は西から東への雲の流れ。稜線の西側は終始ガスで覆われているような状況であった。翌日は逆になる。

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天狗岳
 本沢温泉や黒百合ヒュッテ方面から人があがってくるのか、天狗岳はそこそこの人で賑わっていた。

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西天狗岳
 西天狗も登頂する。これから更に南下するのだが、また東天狗の稜線まで登り返さなくてはならない。東西天狗岳の鞍部から東天狗と根石岳の鞍部への巻き道があれば。

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硫黄岳方面を望む
 この日、硫黄岳の爆裂火口が最もはっきり見えたのがこの時かもしれない。

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根石岳山荘
 根石岳山荘で何か飲み物を買おうとしたが、団体客が受けつけ周りに居たのでスルー。

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箕冠山案内
 箕冠山案内付近でトレイルランナーとすれ違う。ここから天狗岳へ向かい、折り返して美濃戸口へ戻るとのこと。

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夏沢峠
 途中パラパラと雨が降ったりやんだりの中、夏沢峠到着。山小屋は休業しているが、ハイカーが多数休んでいた。

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硫黄岳手前の急登
 硫黄岳の手前は中々の急登で足に堪える。ストックがあれば!ここでストックの有難みを痛感する。途中でまた天候が悪くなって来た。時折見える山頂がガスに覆われたり晴れたりを繰り返す。

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硫黄岳
 山頂に到着した時は一面真っ白。何も景色は見えない。風も強いので先を急ぐ。

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ケルンを目印に進む
 真っ白な中、ケルンを目印に横岳方面を目指す。ケルン本来のありがたみがわかる。

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硫黄岳山荘
 山荘は静寂に包まれていた。てっきり営業していないと思い込んで通過したが、営業していたらしい。

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横岳山頂
 相変わらず、真っ白の中を進み横岳到着。景色が無いのならば、硫黄岳から赤岳鉱泉へ降りれば良かったと、ここまで来て後悔した。仕方がないので先を目指す。

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鎖場
 いやらしい鎖場やはしごを通過。すれ違うハイカーが数組だけであったので、待ち時間などなく通過が出来たのがせめてもの救い。

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鎖場
 本来ならば展望が良い場所が何箇所かあったはずなのに、展望はゼロ。加えて西側から時折強い風が吹いてくる。完璧に修行モード。

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地蔵尾根から行者小屋と赤岳鉱泉
 ようやく地蔵尾根分岐に到着。真っ白な赤岳への登頂は見送り、地蔵尾根を降りる。途中でガスが晴れ渡り、今まで隠れていた景色が姿を現す。前回の地蔵尾根は熱中症と脱水でフラフラ状態で降りた為か、とても長い距離の印象があったが、今回は短く感じて助かった。

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赤岳鉱泉テント場
 行者小屋から赤岳鉱泉へ向かい、13時半過ぎにテント場に到着した。売店がやっているのは大きい。ビール2缶。もつ煮を食べてゆっくりした。行者小屋で辛うじて繋がったauの電波も、ここでは一切繋がらない。下界と隔絶された不思議な、そして何とも言えない気分を味わいながら一夜を過ごした。