🏔阿弥陀岳~赤岳~硫黄岳縦走 テント泊
八ヶ岳 2021.9.19-20
阿弥陀岳山頂から赤岳を望む
9/18~9/20の三連休。初日の天気予報は悪く、実際雨であったが、19,20日の天候は良さそうなので山へ。どこにするかと悩んだが、八ヶ岳で登頂していない阿弥陀岳へ向かうことに決めた。阿弥陀岳登頂後は、赤岳~硫黄岳間を縦走して赤岳鉱泉でテント泊の予定。
御小屋尾根を行く
深夜に家を出て、3:50頃には美濃戸口八ヶ岳山荘の駐車場に到着。既に7割が埋まっている。準備をして5時に小屋で駐車場の受付を行い、車に戻ってザックを背負い5:10頃出発。初めての御小屋尾根登山口を目指し、別荘区域内をウロウロしながら5:40頃登山口に到着。登山開始。
御小屋山分岐
最初は緩やかなトレイルが御小屋山に近づくにつれて坂が急になってくる。6:30頃御小屋山へ到着。展望は無い。
不動清水分岐上
御小屋山からしばらく緩やかな尾根道が続き、7時過ぎに不動清水分岐へ。水を補給するか迷ったが、所持している2リットルのうち500mlも消費していなかったので素通りする。登山道はここからが急登の始まり。
阿弥陀岳への急登
なんていう急登だ!キツイ。全然登って行けない。汗が噴き出してくる。不動清水分岐までは、登山口で道を譲ったトレイルランナー風の男女ペアの姿を前方にチラチラみていたが、不動清水からの急登で視界から消えた。更に若いハイカーにも途中でパスされた。御小屋尾根は西尾根なので、太陽の光が届かないのがせめてもの救い。
御小屋尾根を振り返る
身体はきついが、振り返ると絶景が広がるのは最高だ。天気も抜群。
阿弥陀岳西ノ肩
山頂に近づくにつれて、岩場鎖場、脚立梯子と険しくなってくる。8:10頃何とか西ノ肩に到着。頂上は目前だが、落ちたらアウトな鎖場岩場が続く。慎重に進み阿弥陀岳山頂へ到着。そこそこのハイカーで賑わっていた。
中岳へ向かう急斜面
10分程休んで先へ進む。中岳赤岳方面の道も急斜面の岩場だ。
赤岳へ登る途中で阿弥陀岳を振り返る
中岳をとおり、赤岳への登り。かなり足が売り切れ気味で全然登って行けない。身体は苦しいが天気は最高で、振り返ると絶景が見られる。
赤岳山頂
赤岳山頂には10時過ぎに到着。山頂は大賑わいだ。
真教寺尾根と富士山
真教寺尾根が綺麗に見えたが、赤岳直下の急登は凄まじそうだ。今度、このルートに挑戦してみたい。
横岳硫黄岳と続く稜線
赤岳山頂から赤岳天望荘までの下りはとてもいやらしい。下るときは毎回ストレスが溜まる。
横岳の岩稜帯
地蔵尾根から行者小屋に降りてゆっくりすることも考えたが、少し岩場鎖場に慣れなければと硫黄岳まで向かう。最近、身体が動くうちに北アルプスの難所とよばれるルートに挑戦したいという思いが強くなったから。
硫黄岳山荘と硫黄岳
この横岳あたりの岩稜帯、落ち着いて慎重に進めば大丈夫な登山道。でも人間はちょっとした油断や魔が差すことがあるので、そうなると途端に大丈夫ではなくなってしまう(この翌日に滑落死亡事故が発生している)。緊張感を維持するよう心掛けて進む。
硫黄岳爆裂火口
硫黄岳山荘でコーラを飲んで、少しゆっくりして、硫黄岳山頂には12時少し前に到着。
赤岳鉱泉に向かって下山開始
硫黄岳もハイカーが多い。天気も良いのでかなりの賑わいだ。テント場にも早めに着いた方が良いとさっさと下山を開始する。
混雑する赤岳鉱泉テント場
13時過ぎに赤岳鉱泉に到着。テント場はかなりのテントで埋まっている。受付を済まして、山荘から離れているがなんとか平坦な場所に設営。
赤岳鉱泉では昼食として牛丼とビールを注文。下界とは隔絶された暇すぎる時間を満喫した。
1日目ルート
赤岳鉱泉を出発
4時半頃目が覚めたが中々シュラフから出られなかった。でも早く下山して高速渋滞の前に東京へ戻ることを目標にしていたので、何とか7時ちょっと過ぎに赤岳鉱泉を出発。テントの数は半分以上は残っていた。
気持ち良い沢沿いの道
一晩寝て足も復活しているのでガシガシ降りていく。そう言えば日帰りで来た時は、帰りのこの道は長く感じて苦痛そのものであった。元気な状態で通ると距離も短くなったように感じられる。
八ヶ岳山荘へ戻る
8時半頃無事に八ヶ岳山荘駐車場に到着。初の阿弥陀岳登頂は無事に終わった。
2日目ルート
装備
ザック | スタウト 45 | グレゴリー |
サコッシュ | treck carry sacoche | Karrimor |
テント | VL-16 | プロモンテ |
グランドシート | VL-14用 | プロモンテ |
シュラフ | アルファライト300X | イスカ |
シュラフカバー | エスケープライトヴィヴィ | SOL |
マット | コンフォートシステムエアパッド150 | モンベル |
枕 | コンフォートシステムピロー | モンベル |
ランタン | ミニランタン | モンベル |
ストーブ | ZIP | JETBOIL |
ボトル | 0.5L Tritan | nargene |
クリアボトル0.5l | モンベル | |
救急セット | 救急セット一式 | ドイター他 |
ヘルメット | ステルス | GRIVEL |
ストック | ウルトラディスタンス | Black Diamond |
ヘッドライト | TH-031D | ジェントス |
ハンドライト | DM-031B | ジェントス |
雨具 上 | トレントフライヤージャケット | モンベル |
雨具 下 | ピークシェルパンツ | モンベル |
防寒上 | ライトダウンジャケット | 無印良品 |
ジオラインLS MWハイネックZIP | モンベル | |
防寒下 | ライトシェルパンツ | モンベル |
パフォーマンスサポートタイツ | ユニクロ | |
防風上着 | ウルトラライトシェルジャケット | モンベル |
上 | ドラウトエアLS ZIP | ファイントラック |
スキンメッシュT | ファイントラック | |
下 | ストレッチ ライトパンツ | モンベル |
手袋 | ダイソー100均DIYコーナー | ダイソー |
帽子 | メッシュクラッシャーハット | モンベル |
靴下 | トレイルランパイル | Tabio |
シューズ | XODUS ISO | Saucony |
腕時計 | MZ-500 | EPSON |
【反省とメモ】
・万全を期して、岩場鎖場ではザックのサイドポケットには水筒やペットボトルを差すのはやめることにする。
・テント泊の夕食はいつもカップヌードルかアルファ米。そろそろ他のものも考えなくては。
・人が登っている梯子のすぐ後を登り始めたり、人が掴んでいる鎖を掴んだりする軽装のマナーが悪い方が散見された。
🏔槍ヶ岳(槍沢ルート)テント泊 2日目
Mt. Yari-ga-take 2021.9.11-12
朝日に映える槍ヶ岳山荘
夜は風も強く寒さで何度も目が覚めたが、最終的に全ての衣類を着こんで丸くなってそこそこ熟睡。同じくらいにテント場に到着した若い4人組は、3時前から起床して準備をしていた。聞こえてくる会話から大キレットへ向かうようだ。私も4時過ぎに起き上がり外を見てみると快晴っぽい。寒さの中着替えてアタックザックを背負い5時にテント場を出て槍へ向かった。既にテント場は半分ほど撤収されている。みんな、ここからキレットへ向かったのかもしれない。私も身体に無理が効くうちに、勇気を振り絞って挑戦しなければ。
途中で殺生ヒュッテを振り返る
いい天気のようで力が湧いてきてグングン登って行ける。振り返ると殺生ヒュッテが眼下に。常念岳も綺麗に見える。
頂上を目指すハイカー達
頂上を目指すハイカーで時折渋滞。待っている時間に色々と考えてしまうと怖くなる。皆、マナー良く登っている。
笠ヶ岳方面へ伸びる槍ヶ岳の影
頂上につくと絶景が待っていた。来て良かったと思える瞬間だ。
下山開始
どんどん人が登って来るので、長居はせずに降りる。降りる時は更に気を引き締めなければ。今まで何度も感じていたけど、私は梯子が苦手なのかもとあらためて感じた。
東鎌尾根へ
殺生ヒュッテまでは東鎌尾根経由で降りることにした。
東鎌尾根から見た槍ヶ岳
槍ヶ岳を見上げる。こちらから見ると山頂に人が見えない?
北鎌尾根
人気の北鎌尾根方面。ここは勇気を振り絞って何とかなるレベルではないので、私は行かない(行けない)。
東鎌尾根をいく
東鎌尾根は梯子あり、岩場ありの尾根。気が抜けないが景色は素晴らしい。しかし、雲が多くなって来た。
眼下に見える殺生ヒュッテとテント場
殺生ヒュッテのテント数が更に減っている。私のテントがちゃんと見えたので安心。
下山開始
6時45分頃テント場に戻る。テントを撤収して7時40分過ぎに下山開始した。
槍ヶ岳を振り返る
振り返ると昨日は見られなかった槍ヶ岳が見える。
昨日見られなかった景色
昨日は見られなかった周りの景色も素晴らしい。
遠くにババ平を見る
だんだんと景色が単調になってくると、往復同じルートだとやはり退屈してしまう。
ハイカーで賑わう槍沢ロッヂ
今日もハイカーで大賑わいの槍沢ロッヂはこの日も素通りした。
槍見河原から槍ヶ岳を見る
こんなところから槍ヶ岳なんてみえるのだろうか?と疑問に思って通過した槍見河原からはちゃんと槍ヶ岳が見えた。
カレーうどん
徳澤園ではカレーうどんを注文。角煮ゴロゴロでとても美味しかった。この後、名物のコーヒーフロートも食べた。
美しい緑の中をいく
上高地の緑は美しい。紅葉になるときっと素晴らしいのだろう。
13時10分頃に上高地バスターミナルに無事到着。13時15分のさわんどバスターミナル行きのバスに飛び乗った。初日はどうなるかと思ったが、結果的に素晴らしい週末を過ごすことが出来た。
2日目ルート
装備
ザック | スタウト 45 | グレゴリー |
サコッシュ | treck carry sacoche | Karrimor |
テント | VL-16 | プロモンテ |
グランドシート | VL-14用 | プロモンテ |
シュラフ | アルファライト300X | イスカ |
シュラフカバー | エスケープライトヴィヴィ | SOL |
マット | コンフォートシステムエアパッド150 | モンベル |
枕 | コンフォートシステムピロー | モンベル |
ランタン | ミニランタン | モンベル |
ストーブ | ZIP | JETBOIL |
ボトル | 0.5L Tritan | nargene |
クリアボトル0.5l | モンベル | |
救急セット | 救急セット一式 | ドイター他 |
ヘルメット | ステルス | GRIVEL |
ストック | ウルトラディスタンス | Black Diamond |
ヘッドライト | TH-031D | ジェントス |
ハンドライト | DM-031B | ジェントス |
アタックザック | トレイルブリッツ12 | Black Diamond |
雨具 上 | トレントフライヤージャケット | モンベル |
雨具 下 | ピークシェルパンツ | モンベル |
防寒上 | ライトダウンジャケット | 無印良品 |
ジオラインLS MWハイネックZIP | モンベル | |
防寒下 | ライトシェルパンツ | モンベル |
パフォーマンスサポートタイツ | ユニクロ | |
防風上着 | ウルトラライトシェルジャケット | モンベル |
上 | ウィックロンクールT | モンベル |
スキンメッシュT | ファイントラック | |
ドラウトエア | ファイントラック | |
下 | ストレッチ ライトパンツ | モンベル |
手袋 | ダイソー100均DIYコーナー | ダイソー |
帽子 | レインパックキャップ | AIGLE |
靴下 | トレイルランパイル | Tabio |
シューズ | XODUS ISO | Saucony |
腕時計 | MZ-500 | EPSON |
【反省とメモ】
・1週間後には群発地震による落石騒ぎ。この日に行っておいてよかった。
・身体が万全なうちに、岩場や鎖場の経験を積んで大キレットに挑みたいと思った。
・足を身体の前方直線状に置くのは、相場の悪い登山では良くないと感じた。蟹股基調が良いのかも。
🏔槍ヶ岳(槍沢ルート)テント泊 1日目
Mt. Yari-ga-take 2021.9.11-12
殺生ヒュッテ直下から槍ヶ岳方面を見上げる…
9/11.12の週末の天候は良好だ。どこの山へ行こうかと思案した結果、槍ヶ岳に行くことに決定。ルートは上高地BTから槍沢ルートで殺生ヒュッテにテント泊する計画。深夜0時頃都内を出発。4時半前にはさわんどバスターミナル前の駐車場に到着。5時の始発のバスに乗車。今週も仕事が忙しかったこともあるのか、乗車した瞬間即寝落ち。気づいたら上高地バスターミナルに到着して皆バスを降りる所であった。まさに瞬間移動した感覚で、バスを降りても方向感覚を喪失していて、しばらくどっちに向かうべきかわからない状態であった。
河童橋を前にみて梓川沿いを歩き始める
5時30分少し前に出発。川沿いに出て、方向感覚を取り戻しながら上流に向かって歩く。天気が良い筈が雲は低く、しばらくすると雨がパラパラ降ってくる。ハイカー達はレインウェアを着たり、傘をさしたりして歩いていく。私は本日快晴を信じて疑わないので、すぐに止むだろうと黙々と歩いた。明神館を過ぎたあたりで、濡れが酷くなってきたのでレイン上とザックカバーを装着。
徳沢園キャンプ場あたり
徳沢園あたりでは空も明るくなって来たので、そろそろ止むかと思いきや、横尾に向けて進めど進めど雨は止まない。ただ、小雨で無風、更に樹林帯を歩いているので、レイン下は履かなくても問題ないレベルである。
小雨の中、横尾山荘前通過
7時30分頃横尾山荘を通過。ここからは登山道になる。7~8割は涸沢に向かうハイカーのようで、ここから先は前後の見える範囲に人は居なくなる。空は明るくなっている気がするが、なかなか雨はやまない。「やはり高山だから雲が残ってしまうんだな」と自分で都合よく納得して先へ進む。
一ノ俣
遠景はガスが掛かっていて、当然に槍見河原でも槍ヶ岳は見られず。先に進んで高度を上げ、雲を突き抜ければ青空があるのだろうと思い込み、黙々と進む。この天気なので暑さ対策は不要で助かった。
槍沢ロッヂ
8時40分頃槍沢ロッヂ到着。丁度、宿泊者がグループが幾つか出発するところであったので、ここは素通りしてババ平で一息つくことにした。
9時過ぎにババ平に到着。道中で雨が止んだと思う瞬間は何度もあったが、しばらくするとすぐにまた降り始めるの繰り返し。このころになると、さすがに晴れるというのはただの願望で、天気予報は間違いであるような気がして来た。なんてこった。またもや修行に来るような感じになってしまったのか……と気持ちも落ち込んで歩くペースも落ちていった。
水俣乗越分岐を過ぎて大曲方面
水俣乗越分岐を過ぎると坂が急になってくる。途中、どうしても水の中に足を入れざる得ない渡渉ポイントがあり、両足は完全に水没した(復路は大丈夫だったので、雨による増水のせいかと)。履いているのはローカットのトレランシューズで防水性能皆無なのだが、ミドルカットの防水機能ありのハイキングシューズならば水没は免れたかもしれない。そういえば山登りを始めたころは、ノースフェイスのミドルカットのGORE-TEXハイキングシューズを履いていたことを思い出し、その時は少し水の中に足を入れる渡渉ポイントも大丈夫だったような。
天狗原分岐
基本はガスの中、小雨の中を進む。天狗原分岐に着いても前方は、ぼんやりと霞の中。でも空は明るくなっているようなと振り返ると、来た道は明らかに空が明るくなっている。
天狗原分岐の先で振り返る
もしかすると雨雲と一緒に歩いている状況になっているのでは?雨と一緒にこのまま進んで、雨の中のテント設営は絶対避けたいところだ。ババ平からペースを落としたが、もっともっと歩くペースを落とすことにする。雨雲をやり過ごし、雨が止んだ頃にテント場に着くといいなという作戦だ。
グリーンバンドあたりを望む
最後の渡渉地点を超えたあたりでは、レインを脱いでも大丈夫な位に雨はおさまってきた。水俣乗越分岐からは上から降りてくるハイカーとすれ違うことが多くなる。72歳になって初めての槍ヶ岳に、しかも独りで来られたというハイカーもおられた。昨日はよい天気だったと…………。
殺生ヒュッテ
11時45分頃殺生ヒュッテに到着。テント場受付してテントを設営。5張りほどのテントしか張られておらず、石の少ない良い場所に設営出来た。この時は頭の片隅にも思い浮かばなかったが、この時間であったら槍ヶ岳山荘にもテント設営出来たかもしれない。
テント場から槍沢方面
雨は止んだが相変わらず視界は不良で槍ヶ岳がすぐそこにあるはずが何も見えない。風も出て来たので、お昼前後の登頂は諦める。とりあえず、殺生ヒュッテで牛丼を食べた。
テント場
テントに戻り、山荘で買った缶ビールとかっぱえびせんを食べて昼寝する。このぐうたらな感じは最高だ。16時頃起きて外を確認。夕方天気が良くなっていれば、登ろうかと思ったが槍は相変わらず霧の中で、この日の登頂は諦め、明日の天気に掛けることにした。
1日目ルート
🏔空木岳~千畳敷(中央アルプス縦走)テント泊断念して日帰り
Mt.Utsugi 2021.08.28
駒石から見上げる空木岳
8月の終わりの週末、28~29日の天気は良好。前から登りたいと思っていた中央アルプスの空木岳に行くことに決定。空木岳から稜線を北上、駒ヶ岳頂上山荘のテント場でテント泊をする計画。厳しい縦走路だという情報だが、ヤマケイ地図の標準タイム15時間30分のところ、いつものように0.7倍、休憩も入れて15時半前にはテント場に到着する計画をした。この時は、まさかテント場まで辿り着けないような状況になるとは思いもよらなかった。
菅の台バスセンター駐車場
スキー場の駐車場に停めるかバスセンター駐車場(有料)に停めるか迷ったが、帰る日はロープウェイで下山する予定なので、菅の台バスセンターに駐車。3:50にスタート。
登山口
4時に登山口へ。そこから暗い中を進む。スキー場の駐車場からもハイカーが何人か出発してくるのがわかった。黙々と登るが、暑い。無風状態。序盤なのでガシガシ登る。1時間弱で林道終点の駐車場へ。水を飲もうとザックを降ろそうとしたときに目まいがした。「あれ?疲れているのかな?」着ている服をみてビックリ。上も下のズボンも汗でビッショリだ。もの凄い汗が噴き出している。思わず座り込んで体調を確認する。この感じ何度も経験がある。熱中症、脱水の前触れだ。水を飲んで少し休憩することにした。
林道終点から南アルプス方面を望む
信越五岳トレイルのブリーフィングの時、石川弘樹氏が「レース中における熱中症の最も効果的な対策はペースを落とすこと」と言っていたのを思い出す。20分程休んでから意識的にペースを落として進むことにした。しかし、意識的にペースを落とす必要などもなく、緩やかな登り坂なのに全然登って行けない。自然にペースが落ちた…………。
タカウチ場
この時はゆっくり登っていれば、身体はそのうち復活するものと思い込んでいた。池山の水場で1リットルの水を補給。最大で2リットルの水を持つ体制だ。
小地獄?
風の通る尾根に出てからは、道が険しくなる。岩場も所々あらわれる。しかし、足がおぼつかなくてしっかりと踏ん張れない。これはヤバい予感がする。いつもの倍は気をつけないと滑落しかねない。駒ヶ岳へ向かうときは宝剣は通らないで千畳敷の駅に降りて登り返すようにしよう!とこの時そう思った。
空木岳頂上と駒石を望む
樹林帯から抜けると真っ青な空に空木岳と駒石が見える。体調は良くないが天気は最高だ。
南アルプス方面を振り返る
樹林帯を抜けてから太陽の熱が身体に刺さる。風があるのが救いで、稜線に出てからは更に風が強くなり暑さからは助けられた。
空木山頂から八ヶ岳方面
9時半少し前にようやく山頂へ到着。抜群の景色だ。本当に来て良かった!しかし予定より50分程度遅れている。体調も復活には程遠い。15時過ぎにテント場到着は諦めた。テント場に遅く着くと良い場所がないだろうけど、テントも小さいし、端っこに張るしかないな。そんな気持ちで先に進むことにする。
空木岳直下の鎖場
下りだから少しコースタイムを挽回できるか?なんて考えたのもつかの間、すぐに鎖場や岩場の連続に出会う。今日は滑落の予感がするので慎重に降りたつもりが着地の際に左足首を捻ってしまう。1~2分程悶絶したが、歩きに支障はなく安堵。今日は普通の慎重さでは足りないことがわかり、慎重に慎重を重ねて下ることにする。
空木岳の岩場
それにしても段差も大きくテクニカルな下りだ。なだらかでよく歩かれている白馬とは雲泥の違いだ。このような岩場鎖場は、この後檜尾岳まで頻繁に現れ、体調の優れない私を更に疲弊させることになる。
眼下に見える木曽殿山荘
遥か眼下に木曽殿山荘が見えた。登り返す稜線を考えると背筋が寒くなる。
山荘手前から登り返す東川岳を見上げる
水が1リットルを切ったので、木曽殿山荘でミネラルウォーターとポカリを購入。水場まで行く気力はなかった。
東川岳を過ぎて空木岳を振り返る
厳しい登りに悶絶しながら、11時頃東川岳に到着。予定より1時間遅れ。もっと遅れていきそうな予感。木曽殿山荘あたりから駒ヶ岳方面からやってくるハイカーとすれ違うようになる。歩きながら、何故体調が悪いんだろうと考えたが、1週間前に接種したコロナワクチン2回目が影響しているのだろうか?
熊沢岳山頂付近
小ピークが続き上り下りさせられ、そして何しろ歩きにくく、ちょくちょく現れる岩場に難儀させられる。熊沢岳には12時15分頃到着。そこそこのハイカーで賑わっていた。このあたりでの疲弊感は半端なく、超ウルトラ中盤から終盤の時の、「進んでいればゴールは近づいている筈だからとにかく進もう」というような心理状態まで追いつめられていた。
岩場鎖場
今日は滑落の予感がするので、次々と現れる岩場は緊張する。この鎖場の一つ手前の鎖場は足の置き場がないかと思った程。(上から見えないだけで、しっかりと岩に足場になる鉄筋が打ち込んであった)
駒ヶ岳へ続く稜線
檜尾岳、熊沢岳近辺から避難小屋が見えたのですぐに着くかと思いきや、全然着かない。この区間もアップダウンに悩まされる。この辺りで、ストレスの溜まる下りよりは登りの方がうれしい気持ちに変わる。それと、この稜線ルートはほとんどピークを巻かない。主要峰はピーク経由、それ以外も大抵ピークを歩かせて頂く。「もうここは巻こうよ!」と独り言を言いながら進んだ。
檜尾岳山頂付近から、工事中の避難小屋方面
13時30分過ぎに檜尾岳にやっと到着。予定より1時間40分遅れ。手前で追い抜いたハイカーも、この後にすれ違ったハイカーも檜尾岳避難小屋に泊まるとおっしゃっていた。駒ヶ岳~空木岳間は長くて困難なことがわかった。来年の有人小屋化と山頂直下のテント場の開設が待ち遠しい。
濁沢大峰への登り返し
檜尾岳から200m程下らせられ、濁沢大峰、島田娘への登りを目の前にする。少し登り返したところでザックを降ろし考えた。テント場に着くのは17時どころか18時になってしまいそうだ。ロープウェイの最終が17時だから、千畳敷駅に17時までに着くようであれば、ロープウェイで下山することも考えようと。
島田娘の頭への稜線
濁沢大峰に着く頃からガスが出て来てた。天気は下り坂なのだろうか?ガスのお陰で体感温度は下がり、心地よい。
眼下にロープウェイしらび平駅を見る
牛歩のような歩みで極楽平を目指す。このころにはすれ違うハイカーはいなくなった。
ロープウェイ千畳敷駅
16時少し前に極楽平到着。宝剣には向かわず、千畳敷に降りる。スピーカーの案内音声が聞こえてくる。8分毎に臨時のロープウェイが動いているらしい。このアナウンスを聞いてロープウェイで下山することに決めた。16時半のロープウェイに飛び乗り、テント泊装備を背負っただけの日帰り縦走登山は無事に終了した。
今回ルート
装備
ザック | スタウト 45 | グレゴリー |
サコッシュ | treck carry sacoche | Karrimor |
テント | VL-16 | プロモンテ |
グランドシート | VL-14用 | プロモンテ |
シュラフ | アルファライト300X | イスカ |
シュラフカバー | エスケープライトヴィヴィ | SOL |
マット | コンフォートシステムエアパッド150 | モンベル |
枕 | コンフォートシステムピロー | モンベル |
ランタン | ミニランタン | モンベル |
ストーブ | ZIP | JETBOIL |
ボトル | 0.5L Tritan | nargene |
クリアボトル0.5l | モンベル | |
救急セット | 救急セット一式 | ドイター他 |
ストック | ウルトラディスタンス | Black Diamond |
ヘッドライト | TH-031D | ジェントス |
ハンドライト | DM-031B | ジェントス |
雨具 上 | トレントフライヤージャケット | モンベル |
雨具 下 | ピークシェルパンツ | モンベル |
防寒上 | ライトダウンジャケット | 無印良品 |
ジオラインLS MWハイネックZIP | モンベル | |
防寒下 | ライトシェルパンツ | モンベル |
パフォーマンスサポートタイツ | ユニクロ | |
防風上着 | ウルトラライトシェルジャケット | モンベル |
上 | ウィックロンクールT | モンベル |
スキンメッシュT | ファイントラック | |
下 | ストレッチ ライトパンツ | モンベル |
手袋 | ダイソー100均DIYコーナー | ダイソー |
帽子 | メッシュクラッシャーハット | モンベル |
靴下 | トレイルランパイル | Tabio |
シューズ | XODUS ISO | Saucony |
腕時計 | MZ-500 | EPSON |
【反省とメモ】
・テント泊装備12kg弱(水分2Lと食料込)を背負った修行のような日帰りハイキングになってしまった。
(EpsonMZ-500 :20.3km、累積標高3359m)
・予定のコースをよく考えて設定タイムを考えるようにしよう。
・岩場鎖場では、ストックをしまうのを面倒に思わないよう徹底する。
・歩くペースが遅く、よく休んでいたので、その分すれ違うハイカー達と色々なお話が出来てよかった。
🏔白馬岳(栂池高原ルート往復)1泊2日テント泊 2日目
2021/08/07-08 Mt.Shirouma
白馬大池
20時過ぎには就寝するも、朝早く出発する人の気配で明け方から何度か目が覚めたが、二度寝、三度寝を繰り返す。そうは言ってもと6時過ぎに起き上がり、テントの中で朝食とコーヒーを飲んだ。
7時半頃のテント場
7時過ぎにテントを片付けようと外に出てびっくり、テント場が知らない間に閑散としている。予約でテント数を制限しているとはいえ、50張程度はあった筈なのに。皆、早起きして不帰ノ嶮方面に行ったのだろうか?
白馬山荘とその先の白馬岳頂上
今日もガスっていて視界はよくないが、雨の心配はないようだ。ただ午後の遅い時間は怪しいとの予報なので、お昼過ぎには自然公園に戻りたい。
小蓮華山に続く稜線
白馬岳から白馬大池までの稜線はとても歩きやすい。視界がよかったらと思うが次回の楽しみにする。
船越ノ頭に続く稜線
大抵はこんなガスの中を歩いた。ところが船越ノ頭を過ぎたあたりで、一挙にガスが吹き飛んだ。
歩いてきた稜線を振り返る
振り返ると真っ白だった稜線が綺麗に浮かび上がる。来て良かったと思う瞬間だ。
ハイカーが集まりだしている白馬大池山荘
白馬大池周辺も昨日のように素晴らしい景色が広がる。
大池
栂池自然公園方面からはどんどん人が登って来る。登りやすい、景色は素晴らしい、白馬が人気のある理由なんだろう。私も年をとってヨボヨボになっても、ここには来れるようでありたい。
大池山荘方面に向かうハイカー達
標高が下がるにつれて暑くなってきた。
天狗原
天狗原を過ぎると視界のあまりない普通の登山道。気温があがって、汗が噴き出してくる。
栂池ヒュッテで生ビール
何とか無事に11時半過ぎに栂池自然公園まで下りて来た。出発するときは、自然公園を一周しようと思っていたけれど、暑さでそんな気はなくなってしまった。次回の楽しみにしようと思う。
2日目行程
装備
ザック | スタウト 45 | グレゴリー |
サコッシュ | treck carry sacoche | Karrimor |
テント | VL-16 | プロモンテ |
グランドシート | VL-14用 | プロモンテ |
シュラフ | アルファライト300X | イスカ |
シュラフカバー | エスケープライトヴィヴィ | SOL |
マット | コンフォートシステムエアパッド150 | モンベル |
枕 | コンフォートシステムピロー | モンベル |
ランタン | ミニランタン | モンベル |
ストーブ | ZIP | JETBOIL |
ボトル | 0.5L Tritan | nargene |
救急セット | 救急セット一式 | ドイター他 |
ストック | ウルトラディスタンス | Black Diamond |
ヘッドライト | TH-031D | ジェントス |
ハンドライト | DM-031B | ジェントス |
雨具 上 | トレントフライヤージャケット | モンベル |
雨具 下 | ピークシェルパンツ | モンベル |
防寒上 | ライトダウンジャケット | 無印良品 |
ジオラインLS MWハイネックZIP | モンベル | |
防寒下 | ライトシェルパンツ | モンベル |
パフォーマンスサポートタイツ | ユニクロ | |
防風上着 | ウルトラライトシェルジャケット | モンベル |
上 | Cool Weave Shirt SS | ll-bean |
ウィックロンクールT | モンベル | |
スキンメッシュT | ファイントラック | |
下 | ストレッチ ライトパンツ | モンベル |
手袋 | ダイソー100均DIYコーナー | ダイソー |
帽子 | レインパックキャップ | AIGLE |
靴下 | レーシングラン5本指 | Tabio |
シューズ | XODUS ISO | Saucony |
腕時計 | MZ-500 | EPSON |
【反省とメモ】
・行程に余裕があると色々なことに余裕が出て中身が充実すると感じた。
・高山植物の花の名前を少し覚えよう。
🏔白馬岳(栂池高原ルート往復)1泊2日テント泊 1日目
2021/08/07-08 Mt.Shirouma
小蓮華山への稜線から白馬大池/山荘、遠くに日本海を望む
テント担いで山へ行こうと思っていた8/7~9の3連休。台風接近で天気予報が雨に変わった……。アルプス八ヶ岳方面も軒並み悪天候予報。天気予報を眺めながら悶々と日々を過ごしたが、雨の確率はあがるばかり。さらに接近する台風10号のほかに台風9号も後ろからやってくるようで、さすがに詰んだかと思った金曜日。台風の進路が南寄りになった関係で日本海に近いほうの山の天気をみると白馬岳あたりは何とかなりそうな天候であることを発見!白馬頂上宿舎のテント場の予約も取れたので白馬岳に行くことにした。
1日目ルート
ルートは栂池高原からゴンドラリフト、ロープウェイを乗り継ぎ、標高1800mまで楽して移動。栂池自然公園駅から白馬岳を目指すコース。深夜1時に家を出て栂池高原へは6時過ぎに到着。道中、2013年に参加した白馬国際トレイルランで宿泊した施設が営業していないのを見て、とても寂しい気持ちになった。栂池高原も閑散としてる。コロナ本当に最悪だ。
栂池ゴンドラリフト「イヴ」
麓は快晴。しかしゴンドラリフトで雲の中に突入。リフトからロープウェイへの乗り継ぎ地点もガスに覆われていたが、ロープウェイの終点である自然公園駅に着くと青空が広がった。
栂池ヒュッテ
ゆっくりと出発。今日の行程はとてもゆとりがあるのでのんびりと進む。晴れわたったのはいいが暑い。途中で日焼け止めを塗りなおした。
天狗原から進行方向を望む(乗鞍岳方面)
高山植物の宝庫らしく、そこら中に花が咲いている。花の名前は全くわからない。少し知識をつければ登山がより楽しくなるのかもと思った。
雪渓
このルートは雪渓なんて無いと思っていたら出現。チェーンスパイクさえ持参しておらず焦ったが、ゆっくり進めば問題ないレベルであった。
白馬大池
乗鞍岳を過ぎてガスが晴れると白馬大池が眼前に現れた!今日も来て良かった!大池山荘までの道のりで、ソロで歩かれていた年配の女性ハイカーに道を譲った時にその方も「この世にこんな美しいところがあったなんて、本当によかった」とおっしゃっていた。
白馬大池を振り返る
白馬大池を過ぎてからは、だんだんとガスが出て来て遠望が望めなくなってくる。
小蓮華山への稜線
小蓮華に近づく頃には遠望が無くることが多くなった…………。
三国境から雪倉岳方面
時たま、さっとガスが晴れて絶景が一瞬顔を覗かせる。雪倉岳方面を見て、いつかここから日本海まで歩いてみたいと思った。
白馬岳山頂方面
白馬岳山頂はガスで覆われていて、景色は何も見えず。
頂上宿舎
12:45頃頂上宿舎に到着。その時点でテントは7~8張程度しか張られておらず、平坦な良い場所に設営することが出来た。
18時頃のテント場
その後、宿舎の食堂でカレーうどんと生ビールを注文。完食後、自動販売機で500mlスーパードライを買って、テントの中で暇すぎる時間を十分に満喫した。
🏔富士山 0合目から登山(吉田ルート0合目から往復)
Mt.FUJI YOSHIDA route 2021.7.23
やっと着いた頂上から眼下を望む
今年の7/22~25の4連休は、23,24あたりでテント泊に行こうと考えていたけれど、北アルプス、八ヶ岳方面の天気予報がいまひとつ。最後まで悩んだが連休直前21日夜にテント泊は諦めることにした。代わりに何処へ行こうかとふと頭に浮かんだのが富士山。交通手段や規制について調べていると18時以降は富士スバルラインは通行止めでバスも走らないようだ。その時WEBで「0合目から富士山登頂」のブログが目について、これだ!これに挑戦してみようと計画を立てることにした。(海抜0mから頂上へ「富士ルート3776」の記事も目に入ったが、さすがにこれは恐ろしすぎるので次回以降検討)
金鳥居
猛暑対策から22日の夜に終電で富士山駅に到着して、富士頂上を目指す作戦とした。23時40分頃富士山駅到着。私のようなハイカーが沢山いるかと思いきや、トレラン風装備の男女東洋人2名のみ。23時50分頃のんびりと金鳥居をくぐった。もっと蒸し暑いかと思ったが案外涼しい。
北口本宮府浅間神社
浅間神社で安全登山をお祈り。神社には人はいないが、神々しい雰囲気だ。
遊歩道入口の案内板
神社を少し進むと遊歩道の入口標識。登山道は車道のようだが、夜間の車道は危険なので車道に並行する遊歩道を進む。遊歩道は真っ暗で怖い。心なしか歩が速くなる。標高は850位だがジップTシャツ1枚では寒いので、下にファイントラックのスキンメッシュを着る。
馬返
ようやく馬返。ここまで10km弱。距離的には半分弱。標高は1450m位。この距離感、復路で身を持って知ることになる。
馬返から道は段々と急になる。道中には小屋の跡など案内板が各所にみられて、かつては賑わっていたのだと知る。
車道に出る
3合目を過ぎて4合目手前あたりから眠くて難儀したが、4時頃ようやく車道に出た。夜明けが近いので空が明るくなってきて眠気も徐々に治まった。
富士スバルライン駐車場からの合流地点から山頂を望む
駐車場からの合流地点で初めて他のハイカー達に遭遇。皆元気だ。ここは標高2400m弱。15km歩き1600m登って来た自分はその元気に到底及ばない。
日の出直後
砂に足を取られて効率よく登っていけない。そうだ!これが富士山登山だったと思いだした。2012年に来た時は頂上でご来光を見るために暗い中を登ったが、今回は明るい中の登山で振り返ると絶景が見られてとても気持ちが良い。
日の出から20分後
太陽が顔を出すと上昇気流が発生するのか、凪であった雲海に波が出来るかのように雲海が変化する。来て良かったと思える瞬間だ。
しかし、太陽が登ると共に周りの気温の急上昇を感じる。
7合目鳥居を望む
7合目に差し掛かる頃には暑さもあって、かなり疲労困憊してきた。段々と登って行けなくなる。同時に両腕が痺れて力が入らなくなってきた。今日はストックを使っていないのに何故かな?と考えていると脱水か熱中症の前触れのサインではないかという可能性に気がついた。そう考えると過去に辻褄が合う場面は何度かあった。今日は水分はまだ1リットル位しか取っていない。明らかに少ないな。これは不味いと、山小屋で水を購入。
8合目富士山ホテルから登山道を振り返る
やっぱり慌てて水を飲んでも手遅れで、8合目付近でフラフラになった。次々と現れる山小屋のベンチで腰を落としながらゆっくり進むことにする。そう言えばここまで渋滞らしい渋滞はない。2012年の時は人人人ばかりであった。
9合目 迎久須志神社手前の鳥居を望む
フラフラなうえ、標高も3500mを超えて空気も薄くなってきたせいか、すぐに息切れする。最後のひと踏ん張りだ。周りのハイカーも皆、疲れ切っている。
剣ヶ峰を望む
8時頃ようやく山頂に到着。
お鉢めぐり
ふらふらとお鉢めぐり。前回は時計回りだったので左回りで。少しの登りにも苦しむ状況…………。
頂上山口屋のカレーうどん
ようやく1周回って、前回は「もつ煮/おでん」の連続注文で御来光まで暖を取った、山口屋でカレーうどんを注文。旨い!生き返る思いだった。
中は空いていたので、ゆっくり食べながら30分程休ませてもらった。
やって来たブルドーザー
9時半少し手前に憂鬱な気分で下山開始。すると下からブルドーザーがやって来た!下山道をゴリゴリと登って来る。山側に避けてやり過ごす。凄い迫力だ!
下山道
天気予報では午後雷雨。雨に降られる前に降りなければ。降りるに連れて雲が掛かるようになってきた。元気だったら駆け下りられそうな道だけれど、そこまでの元気が出ない。
経ヶ岳八角堂
標高が下がるにつれて気温もあがる。ここに来て暑いのに脱ぐのを忘れていたスキンメッシュTを脱いだ。
5合目早川館跡
真っ暗な中登った登山道の緑は美しい。暗くて途中で読むのを諦めていた案内看板も確認しながら歩を進める。
3合目見晴茶屋跡地の案内看板
看板を見ながら馬返しまでは何とか降りて来た。
馬返
12時少し過ぎて馬返に到着。ここまで33kmを歩いてきた。でもここからまだ10kmある。ふと目にした停留所看板を見ると13時10分にバスが来るらしい。もの凄く迷ったが、先に進むことにした。
遊歩道
熊鈴を鳴らして一生懸命歩く。遊歩道は良く歩かれているようで、昔は車道であったという面影も残っている。しかし中々距離が削れていかない。
後ろからトレラン装備のトップランナーと思われる女性が颯爽と走り過ぎていった。必死に歩いているのに、やはり走ると歩くのは全然速度が違うようで、あっという間に視界から消えた。遠くで雷が鳴りだした。ズブ濡れは嫌だったので、中ノ茶屋からは転ぶリスクの少ない車道に出て所々走る。
13時40分頃浅間神社に到着。少し歩いて、「富士山溶岩の湯 泉水」に無事到着して、富士山0合目から登山は無事に終了した。
今回ルート
装備
ザック | Miwok18(2013) | Gregory |
救急セット | 救急セット一式 | ドイター他 |
ヘッドライト | GTR-931H | ジェントス |
ハンドライト | DM-031B | ジェントス |
雨具 上 | トレントフライヤージャケット | モンベル |
雨具 下 | ピークシェルパンツ | モンベル |
防寒上 | ライトダウンジャケット | 無印良品 |
防風上着 | ウルトラライトシェルジャケット | モンベル |
上 | WIC.クールジップTシャツ | モンベル |
スキンメッシュT | ファイントラック | |
下 | ストレッチ ライトパンツ | モンベル |
手袋 | ダイソー100均DIYコーナー | ダイソー |
帽子 | レインパックキャップ | AIGLE |
夜間帽子 | BUFFもどき | KFC |
靴下 | レーシングラン5本指 | Tabio |
シューズ | XODUS ISO | Saucony |
腕時計 | MZ-500 | EPSON |
【反省とメモ】
・富士山はやはり良い。何度でも登りたい山だと思う。
・暑いときは細目に脱いだり着たりしなくては。
・今後は両腕の痺れのサインに気をつける。
・コロナ禍のせいか、ハイカーは少なく登山自体は快適であった。
・富士登山競争の凄まじさを理解した。