登っても走っても変われない

山登りやランニングの趣味を書き留めておき、老後、思い出に浸る為の備忘録

🏔富士山 0合目から登山(吉田ルート0合目から往復)

Mt.FUJI YOSHIDA route 2021.7.23
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やっと着いた頂上から眼下を望む
 今年の7/22~25の4連休は、23,24あたりでテント泊に行こうと考えていたけれど、北アルプス八ヶ岳方面の天気予報がいまひとつ。最後まで悩んだが連休直前21日夜にテント泊は諦めることにした。代わりに何処へ行こうかとふと頭に浮かんだのが富士山。交通手段や規制について調べていると18時以降は富士スバルラインは通行止めでバスも走らないようだ。その時WEBで「0合目から富士山登頂」のブログが目について、これだ!これに挑戦してみようと計画を立てることにした。(海抜0mから頂上へ「富士ルート3776」の記事も目に入ったが、さすがにこれは恐ろしすぎるので次回以降検討)

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金鳥
 猛暑対策から22日の夜に終電で富士山駅に到着して、富士頂上を目指す作戦とした。23時40分頃富士山駅到着。私のようなハイカーが沢山いるかと思いきや、トレラン風装備の男女東洋人2名のみ。23時50分頃のんびりと金鳥居をくぐった。もっと蒸し暑いかと思ったが案外涼しい。

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北口本宮府浅間神社
 浅間神社で安全登山をお祈り。神社には人はいないが、神々しい雰囲気だ。

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遊歩道入口の案内板
 神社を少し進むと遊歩道の入口標識。登山道は車道のようだが、夜間の車道は危険なので車道に並行する遊歩道を進む。遊歩道は真っ暗で怖い。心なしか歩が速くなる。標高は850位だがジップTシャツ1枚では寒いので、下にファイントラックのスキンメッシュを着る。

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馬返
ようやく馬返。ここまで10km弱。距離的には半分弱。標高は1450m位。この距離感、復路で身を持って知ることになる。
馬返から道は段々と急になる。道中には小屋の跡など案内板が各所にみられて、かつては賑わっていたのだと知る。

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車道に出る
3合目を過ぎて4合目手前あたりから眠くて難儀したが、4時頃ようやく車道に出た。夜明けが近いので空が明るくなってきて眠気も徐々に治まった。

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富士スバルライン駐車場からの合流地点から山頂を望む
駐車場からの合流地点で初めて他のハイカー達に遭遇。皆元気だ。ここは標高2400m弱。15km歩き1600m登って来た自分はその元気に到底及ばない。

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日の出直後
砂に足を取られて効率よく登っていけない。そうだ!これが富士山登山だったと思いだした。2012年に来た時は頂上でご来光を見るために暗い中を登ったが、今回は明るい中の登山で振り返ると絶景が見られてとても気持ちが良い。

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日の出から20分後
太陽が顔を出すと上昇気流が発生するのか、凪であった雲海に波が出来るかのように雲海が変化する。来て良かったと思える瞬間だ。
しかし、太陽が登ると共に周りの気温の急上昇を感じる。

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7合目鳥居を望む
7合目に差し掛かる頃には暑さもあって、かなり疲労困憊してきた。段々と登って行けなくなる。同時に両腕が痺れて力が入らなくなってきた。今日はストックを使っていないのに何故かな?と考えていると脱水か熱中症の前触れのサインではないかという可能性に気がついた。そう考えると過去に辻褄が合う場面は何度かあった。今日は水分はまだ1リットル位しか取っていない。明らかに少ないな。これは不味いと、山小屋で水を購入。

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8合目富士山ホテルから登山道を振り返る
やっぱり慌てて水を飲んでも手遅れで、8合目付近でフラフラになった。次々と現れる山小屋のベンチで腰を落としながらゆっくり進むことにする。そう言えばここまで渋滞らしい渋滞はない。2012年の時は人人人ばかりであった。
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9合目 迎久須志神社手前の鳥居を望む
フラフラなうえ、標高も3500mを超えて空気も薄くなってきたせいか、すぐに息切れする。最後のひと踏ん張りだ。周りのハイカーも皆、疲れ切っている。

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剣ヶ峰を望む
8時頃ようやく山頂に到着。

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お鉢めぐり
ふらふらとお鉢めぐり。前回は時計回りだったので左回りで。少しの登りにも苦しむ状況…………。

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頂上山口屋のカレーうどん
ようやく1周回って、前回は「もつ煮/おでん」の連続注文で御来光まで暖を取った、山口屋でカレーうどんを注文。旨い!生き返る思いだった。
中は空いていたので、ゆっくり食べながら30分程休ませてもらった。

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やって来たブルドーザー
9時半少し手前に憂鬱な気分で下山開始。すると下からブルドーザーがやって来た!下山道をゴリゴリと登って来る。山側に避けてやり過ごす。凄い迫力だ!

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下山道
天気予報では午後雷雨。雨に降られる前に降りなければ。降りるに連れて雲が掛かるようになってきた。元気だったら駆け下りられそうな道だけれど、そこまでの元気が出ない。

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経ヶ岳八角
標高が下がるにつれて気温もあがる。ここに来て暑いのに脱ぐのを忘れていたスキンメッシュTを脱いだ。

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5合目早川館跡
真っ暗な中登った登山道の緑は美しい。暗くて途中で読むのを諦めていた案内看板も確認しながら歩を進める。

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3合目見晴茶屋跡地の案内看板
看板を見ながら馬返しまでは何とか降りて来た。

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馬返
12時少し過ぎて馬返に到着。ここまで33kmを歩いてきた。でもここからまだ10kmある。ふと目にした停留所看板を見ると13時10分にバスが来るらしい。もの凄く迷ったが、先に進むことにした。

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遊歩道
熊鈴を鳴らして一生懸命歩く。遊歩道は良く歩かれているようで、昔は車道であったという面影も残っている。しかし中々距離が削れていかない。
後ろからトレラン装備のトップランナーと思われる女性が颯爽と走り過ぎていった。必死に歩いているのに、やはり走ると歩くのは全然速度が違うようで、あっという間に視界から消えた。遠くで雷が鳴りだした。ズブ濡れは嫌だったので、中ノ茶屋からは転ぶリスクの少ない車道に出て所々走る。
13時40分頃浅間神社に到着。少し歩いて、「富士山溶岩の湯 泉水」に無事到着して、富士山0合目から登山は無事に終了した。

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今回ルート

装備

ザック Miwok18(2013) Gregory
救急セット 救急セット一式 ドイター他
ヘッドライト GTR-931H ジェントス
ハンドライト DM-031B ジェントス
雨具 上 トレントフライヤージャケット モンベル
雨具 下 ピークシェルパンツ モンベル
防寒上 ライトダウンジャケット 無印良品
防風上着 ウルトラライトシェルジャケット モンベル
WIC.クールジップTシャツ モンベル
スキンメッシュT ファイントラック
ストレッチ ライトパンツ モンベル
手袋 ダイソー100均DIYコーナー ダイソー
帽子 レインパックキャップ AIGLE
夜間帽子 BUFFもどき KFC
靴下 レーシングラン5本指 Tabio
シューズ XODUS ISO Saucony
腕時計 MZ-500 EPSON

【反省とメモ】
・富士山はやはり良い。何度でも登りたい山だと思う。
・暑いときは細目に脱いだり着たりしなくては。
・今後は両腕の痺れのサインに気をつける。
・コロナ禍のせいか、ハイカーは少なく登山自体は快適であった。
富士登山競争の凄まじさを理解した。