登っても走っても変われない

山登りやランニングの趣味を書き留めておき、老後、思い出に浸る為の備忘録

第68回勝田全国マラソン

68th Katsuta-marathon 2020/01/26
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35km過 最後の力を振り絞り走るランナー達

 まだ薄暗い中、家を出ると外は雨。上野まで行き予約した臨時列車を待つ。雨はシトシト降っているが、水戸方面は曇りの予報であったから大丈夫かなと思いながら電車に乗ると瞬く間に睡魔に囚われて眠った。

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スタート会場へ向かうランナー達
 駅に着き、会場に向かう人の流れに乗る。2年ぶりだ。天気は曇りで、あまり寒くもない。風も無さそうなので、今日は絶好のコンディションかもしれない。会場に入り、参加賞のロングTシャツを受け取り、コインロッカー方面に歩いていくと今年もチキンラーメンが無料配布されていた。2年前も食べたが、今年も食べるためにすかさず並ぶ。

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チキンラーメンキャラ ひよこちゃん
 美味しいチキンラーメンを食べて、横を見ると甘酒の無料配布をやっていた。飲むアミノ酸だ!これも絶対に飲まなくてはと美味しく頂いた。満足してコインロッカー入口に向かうと右隣りには、おしるこの無料配布。こちらも並んでしまった。暖かい手袋100円であるよ!と言われたけれど軍手であったし持ってきたので買うことは無かった(その時は)。
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チキンラーメン無料で試食
 お腹を満たしたらトイレに行きたくなった為、着替える前にトイレに先に行ってからコインロッカーに向かい着替えてスタートラインへ向かう。コインロッカーは有料で鍵を閉めたらお金が落ちてしまうのだが、リュックに手袋を入れたままであることに気づき、「しまった200円無駄にしたか!」と思ったが、おしるこ配布の所で軍手が100円て売っていたことを思い出して購入。損失は100円で済んだのであった。でも、結果的にはぜんぜん寒くなくて、実際のところは手袋はまったく不要であった…………。

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おしるこ無料 読売新聞ブース
 今回も一昨年同様、Dブロックからスタート。一昨年はスタートラインまで1分45秒、今年はどの位かかるだろうか?
それと今回の走り方。色々作戦を考えてみたけれど、先週のフロストバイトの結果からすると、キロ5分ちょっと切るスピード(ギリギリサブ3.5狙い)で恐る恐る走ったとしても、必ずどこかで足が止まるであろうことは明白。そこで、今回は自分の気持ち良いペースでどこまで行けるかという走りをすることと、壁にぶつかった後にもレースを捨てずにちゃんと走り切ること、それを目標にすることにした。

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Dブロック真ん中あたりでスタートを待つ
 今年は1分30秒過ぎにスタートラインを通過。周りのペースは速い。フルマラソンサブ3.5で完走するイメージの私にとって心地よいペースで進む。あくまでもイメージなので、恐らく実力に相応しくないのだろう。7,8km走ってGPS時計でペースを確認すると、それはキロ4分32秒~37秒の間のようだ。あはは(笑)これは確実に途中で潰れるなと確信する。でもこのペースとても気持ち良い。国道245号を左折して原研通りに入ると道が狭くなる。狭くなってからの給水所では混雑して給水に難儀する。私は今年も500mlのボトルポーチを持って給水所は使わない作戦だ。0.5kg重くなるけれど、給水所のストレスから解放されるし接触による転倒リスクも少なくなる。一昨年は外側から女性ランナーが急に内側に切れ込んで来て、私を含めて数名が転倒しそうになった経験があるので、今年は給水所が近づくと反対側(外側)を走るように心がける。今年も私の斜め前方を走っていた男性が給水所で転倒した。その前を走る女性ランナーが給水所で急に止まったからだ。

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前渡小学校の応援
 線路を渡りもみじ通りにはいり、20kmを越えたあたりで足に異変を感じた。どうも足の終わりの前兆だ。早っ!我ながらハーフあたりでこの感じになろうとは、びっくりであった。少し抑えてだましだましのペースを刻む。しかし25kmの陸橋を登り切った時点で足の終わりを感じてしまった。それからは足の筋肉がどんどんカチカチに固まっていく。階段ダッシュを何本もやっているかのような、どんどん筋肉に乳酸が溜まっていく感じである。それでも30kmまではキロ4分台をキープしたが、悪あがきはそこまでであった。足が棒のように重く感じて筋肉が痙攣する手前のような感じである。そうだここは薄氷の上を進むように大事にいかないと。水戸マラソンでは無理やり力であがこうとして足が攣ってしまい地獄をみた。同じ過ちは繰り返さない。今回の目標はレースを諦めないことであるから、慎重に慎重に走ることを続ける。ペースはキロ5分30秒を切れないほどに落ち込んでしまったが…………。しかし、30~35kmにある何回かのアップダウンの登りでは、足の攣る危険を感じて2回ほど立ち止まってしまった。

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ゴール地点
 35kmを過ぎてからは筋肉に負担の掛かりそうなアップダウンは無いので淡々と走る。足が凝り固まっていて動かないが心肺にはまったくの余裕がある。だから周りが良く見えた。みんな赤の他人に必死に応援を送っている。学校の前では小学生が天真爛漫に応援してくれる。応援することが好きな人が何でこんなに多いんだろう?そんなことを感じながら応援に答えて走ると、何故かとても楽しい。最後はキロ5分代ギリギリにペースが落ちながらも、レースを続けて3時間30分を5分弱オーバーしてゴールした。
過去4回出場したフルマラソン大会、初回の東京マラソン以外は苦しくて辛いだけが大部分であった。しかし今回は3時間半切りは出来なかったけれど、初めて走って楽しかったなと感じたフルマラソン大会であったような気がする。

装備など

種別 品名 メーカー
奧久慈トレイル参加賞Tシャツ
スキンメッシュT ファイントラック
ランニングパンツ アシックス
インスピレーションゲイター C3fit
アームカバー ノーブランド
靴下 レーシングラン5本指 Tabio
シューズ LAUNCH5 BROOKS
ポーチ ランニングボトルポーチ ミズノ
腕時計 MZ-500 EPSON

※相変わらず右膝外側下部に不安が残るので(今回もレース前にロキソニン服用)、今回はサポートのしっかりしたシューズを履いた。

感想と反省
・勝田マラソンの応援はすごかった。しかし、私は応援を力に変えるスキルが無いみたいだ。
・応援を力に変える能力を持てば、より楽しくなるのかもしれない。
・天候はとても走りやすい気候であった。給水、ジェルによる補給はしっかり出来ていた。
・足が棒になって凝り固まってから、薄氷を進むように慎重に走ったが…………
 今考えると、薄氷を踏みぬいても足は攣らなかったかもしれない。とてもその勇気は無かったが……
・フルマラソンを走った中で、今回はダメージが最も少なかった。
 (やっぱり、踏みぬいて良かったのかも?)