登っても走っても変われない

山登りやランニングの趣味を書き留めておき、老後、思い出に浸る為の備忘録

第3回水戸黄門漫遊マラソン

Mito Marathon 3rd 2018/10/28

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2018年快晴のスタート前

 昨年は雨の中スタートの合図を待っていたが、今年は快晴。気温も高くなるという予報から、水分をこまめに取るようにとアナウンスがされている。私も念のためOS-1ゼリーをランニングポーチに忍ばせている。完璧な作戦だ。この夏から仕事の環境が変わったので、色々と忙しくて山には行けていないが、つまらない荒川土手でのランニングはそこそここなしているので問題ない(と思っていた)。昨年参加した水戸マラソンは25㎞過ぎて身体が重くなり、30㎞で大きな壁にぶち当たり失速した。見事に失速したが、もう一度参加しようと思わせるほど沿道の応援は素晴らしく、今回は昨年のリベンジという思いでの参戦である。
 合図がなりスタート。私はBブロックからでスタートラインを超えるまで1分5秒。勝田マラソンの成功事例にならい、前半は身体がいかに軽くても決して4分40秒/キロより速くならないように気をつける作戦だ。今回で4回目のフルマラソンだが、「フルマラソンはマネジメントが全てである!」と私は悟っていた。

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折り返しがある県庁前の道路

 5㎞を過ぎて県庁前の道路に出る。昨年は身体の軽さに、そこから我慢できずに行くままに行ってしまった。今年は気を付けなければと思っていたが、身体は何か重い感じがする。抑えて4分40~50秒/キロをキープしているという感じではなく、あまり余裕なくてそのペースになっているような感じだ。暑さのせいなのか?こまめに給水所でコップを取るように心がけることにした。

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右前方にケーズデンキスタジアム水戸が見える中を走る

 10㎞を過ぎてケーズデンキスタジアム水戸のあたりでようやくリズムに乗れてきた感じがしてきた。やはり日差しのあたるところは暑い。なるべく木陰を走るようにする。中間地点あたりのイオンモール陸橋あたりのアップダウンでどの位余裕があるだろうか?更にその先を考えると………長い。やっぱりフルマラソンは長いなぁとつくづく感じる。これが終わったらしばらくキツいフルマラソンは控えようと思いながら走った。

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前方にイオンモール前の陸橋が見える

 ようやくイオンモール前の常磐線を越える陸橋が見えてきた。なんで、わざわざアップダウンをさせるのかと苛立つポイントではあるが陸橋の途中の中間地点のタイムで調子をはかることが出来る。昨年と比べて今年はここまでが長く感じた。中間地点通過が1時間38分位であった昨年は明らかにとばし過ぎた。今年は1時間42分ぐらいで通過!完璧にレースマネジメント出来ている。よし!と思い残り半分気合を入れる。
 25㎞を過ぎた。昨年はここから足が重くなって息も上がり気味になったのを記憶している。今年は大丈夫だ。周りはだんだんと失速してきているようだ。私は4分50秒/キロをキープしてじわりじわりと前に進んでいく。次のポイントは30㎞過ぎてからのアップダウンだ。そこを余裕をもってクリア出来れば自ずから結果もついてくるだろう。予定通りに、ここの区間OS-1ゼリーを摂取した。

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30㎞過ぎのアップダウン

 しかし30㎞少し手前で突然身体に変調を感じる。急に下半身が重くなる。「なんだ?この足の重さは?」30㎞過ぎて5分以内/キロがキープ出来なくなる。まるで泥沼に足を突っ込んで走っているような感じだ。脱水か?いや、細目に水分は取っていたと思う。足が重くなった分腕を必死に振る。ちくしょう!泥沼に負けてたまるか!腕を振ることによって何とか5分10秒前後/キロをキープできた。幸いに息はあがっていない。いままでの貯金はあるから何とかなるかも。
 サインはあった。よく知っている、よく経験している事前のサインだ。でも泥沼を走っている気持ちであった為かそのサインを無視してしまった。35㎞手前それは発生した。そう、足が攣ったのだ。右太ももがつり、足がもつれて踏ん張った為か、右ふくらはぎも少し遅れて攣ってしまった。あまりの痛さに悶絶する。
 やっぱり脱水なのか?痛みというか筋肉の引きつりが収まってから、屈伸して走り出す。しかし、それまでと雲泥の差で足が鋼のように動かなくなってしまった。それでも腕を振って走ろうとするが、足の筋肉がサインを送ってくる。「今からまた攣るよ!」という奴だ。もうサインには忠実に従う。それが収まるまで立ち止まるかゆっくり歩いてそれをやり過ごす。30㎞過ぎて、私は泥沼に足を突っ込んでいたのではなく、薄氷の上を行っていたのだろう。決して薄氷を割ってはいけなかったのだ。身体のサインに敏感になって、大事に足を運ばなくてはならなかったのだ。一度割ってしまった薄氷は元には戻らない。私のペースは7分/キロまで落ち込んだ。超ウルトラのペースだ。そのペースでも足の筋肉は時たまサインを送ってくる。サインの度に歩き、立ち止まりそれをやり過ごす。そして歯を食いしばり、石のように重い足を動かして何とかゴールを目指す。途中、右足の小指にも激痛が走る。足の攣りに隠れていたが、小指の爪も死んだみたいだ。靴のサイズもあっていなのか?

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足をひきづりながらゴール地点を望む。

 何とかゴールが見えた。沿道の声援は激しく温かいが、私は苦しさと情けなさと悔しさでそれに答えられない。もはや応援を力に変えることもできない。足をひきずりながら3時間50分頃ゴールした。攣った足で無理した代償は大きく、ゴールした後は思わず座り込んでしまうほどであった。疲労度は小江戸大江戸200k完走時と同じくらいの感じだ。
 原因は明らかだ。今回は脱水も少しはあったのだろうが、基本は練習不足、走り込み不足であった。ようやく私は真理を悟った。フルマラソンは「練習が全てである!!」ちゃんと練習した人がマネジメント云々と言えるのであろう。今年の水戸マラソン、昨年のリベンジとはならなかった。

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ゴール後の荷物の預け受取場

装備など

種別 品名 メーカー
奥久慈トレイル参加賞Tシャツ
アウトレット買ったランパン アシックス
靴下 tabioレーシングラン5本指 Tabio
シューズ LyteRacer RS3 アシックス
ポーチ クロスランナーポーチM旧型 モンベル
腕時計 SF-710 EPSON

感想:ちゃんと走りこもう。フルマラソンは当分やめよう。