登っても走っても変われない

山登りやランニングの趣味を書き留めておき、老後、思い出に浸る為の備忘録

第26回日本山岳耐久レース(24時間以内)~長谷川恒男cup

HASETSUNE CUP 2018/10/7-8

f:id:nyamarun:20181012224559j:plain
第二関門 月夜見山第二駐車場
 直前になっても、ワクワク感もなく、装備やウェアの準備をしたのは前日土曜日の夜であった。土曜日に用事があり、遅刻しそうであったので、自宅から駅までの1km少しを走ったのだが、その時見事に息が切れてしまい、とても明日、山を走れる体調ではないような気がしたのを覚えてる。

f:id:nyamarun:20181012225305j:plain
スタート地点
 当日は快晴。気温は高い。グランドでの開会式も日差しが当たるところでは汗ばむほどであった。水は2.5l+赤コーラ300ml+メガシャキ100ml。いつもより多めに持った。スタート後、いつもよりゆっくり進むが、広徳寺先の渋滞までの間で既にものすごい汗。これは確実に駄目になりそうな予感がしたので、変電所から今熊神社下までの区間で更にペースを落として進んだ。

f:id:nyamarun:20181012225808j:plain
前半の渋滞
 今回は倒木などの影響で渋滞が例年より酷く、止まっている時間が長かったのにも関わらず、そしてなるべく水分を取るように心がけたのにも関わらず、醍醐丸を過ぎて連行峰あたりでヘロヘロになってしまった。この感じは熱中症の一歩手前だ。しょうがないので息が上がらないようなペースに落としてのんびり進む。生藤山を過ぎたあたりで暗くなったのでザックを降ろしてライトを用意することにした。そしてザックを下ろした瞬間に違和感がっ!?

f:id:nyamarun:20181012230350j:plain
切れかけている右ショルダー付け根
 なんとザック右肩のショルダー部分の付け根が少し切れている!これはかなりやばい。水が重いからザックに負担がかかったのか?500mlのボトルを手持ちにして、ザックを少しでも軽くして、とりあえず第一関門を目指すことにした。
第一関門から少し進んで平らなところに腰を下ろしてザックを確認すると更に破断が進行している!これはゴールどころか第二関門までに確実に切れる。もし切れたら片掛けして走ったり歩いたりする?または背負うのではなく抱いていく?どちらもまったく現実的ではなく、切れたら確実にリタイアだろう。
その時更に追い打ちをかけるように悪魔が囁く「今年も情けない走りでヘロヘロじゃないか?ザックが壊れたんだから止めていいんだよ。誰もがしょうがないと言うよ。いま止めれば今日中に家に帰れるよ!」
一瞬「そっか」と思ってしまったが、ハセツネの関門は緩い。何かで切れないように補強できれば進むことは出来るはずだと、ザックの中をひっくり返してあさってみた。すると幸運なことにエマージェンシーキットの中に靴紐二本を発見した!何とかこれを使い、ザックの切れそうな部分に荷重が掛からないように補強した。靴ひもで補強できたことで腹は決まった。残りは2/3。ゆっくり行っても確実に間に合う。

f:id:nyamarun:20181012232219j:plain
三頭山の山頂
 進み始めると、紐が肩に食い込んで痛い。走るとショルダー部分の破断が進行してしまうことから、基本は歩き、下りでゆっくりと走る形で行くことにした。しかし、そう!歩くと眠くなる。地獄の睡魔が襲いかかってきた。睡魔は今回も強力だ。何度も切り株に私を座らせる。ちくしょう!切り札メガシャキを数馬峠で投入。そうすると一時的に眠気が綺麗にとんだ。彩の国の経験から、おそらく効果は2時間だろうとなるべく先に行けるだけいこうと頑張る。西原峠までは蒸し暑かったが、三頭山に近づくにつれて気温が下がる。頂上からの下りでは、ザックに衝撃がかからないように慎重に慎重に下る。

f:id:nyamarun:20181012233009j:plain
霧雨が降り始めた月夜見山第二駐車場
 第二関門で腰を降ろしてザックを確認すると、幸いも破断の進行は靴ひもによって抑えられているようだ。第二関門では水分補給してコーラを飲んで出発。御前山へ向かう途中、コーラの効果が消えると再び睡魔が襲い掛かってきた。この区間、余りにも睡魔の攻撃が盛んで記憶が乏しい。ただ、道端には多くのランナーが倒れるように横たわっていた。大岳山の頂上に着くころ明るくなった。明るくなると睡魔は消えていった。

f:id:nyamarun:20181012233531j:plain
日の出山:日は出ず、雨がぱらつく。

 大岳山頂上でザックを確認すると破断の進行は抑えられている。ここまでくればGPS距離で15kmほど。少し走ろう。仮に切れても10km程度なら抱いて歩いて行っても全然間に合うだろう。大岳山の激下りの後は険しい道はない。大岳山荘あたりからゆっくりだが走り始めた。以外に走れる。まぁ当然だ。浅間峠からは睡魔と闘って負けて休憩ばかりしていて、あまり身体は頑張っていない。第三関門は素通りして雨もぱらつく日出山で一休み。ザックは持ちそうだ。肩に食い込む靴ひもの痛みに我慢して、金毘羅尾根をまた走る。今回は思いがけないアクシデントでリタイアを考えたが、何とか20時間弱でゴールして完走Tシャツをもらった。
(今回はなんでTシャツが袋に入っていなかったんだろう?)

装備など

種別 品名 メーカー
ウィックロンクールジップT モンベル
スキンメッシュT(第二関門から着用) ファイントラック
モーションエア ランニングパンツ デサント
C3fitゲイター C3fit
靴下 オールウェザー3層パイル Tabio
アームカバー(使わず) ミズノ
手袋 LIGHT TREKKING FINGERLESS GLOVE Berghaus
帽子 ノーブランドCAP
夜間帽子 BUFFもどき フロストバイト参加賞
雨具 上 トレントフライヤージャケット モンベル
雨具 下 ピークシェルパンツ モンベル
シューズ Wings Pro2 サロモン
バック マーティンウィング10 ノースフェイス
ヘッドライト ジェントス CUE ジェントス
ハンドライト 閃 325 SG-325 ジェントス
背面灯 ローソン100で売っているもの ローソン100
救急セット 救急セット一式 ドイター他
腕時計 SF-710 EPSON

感想
来年こそ、出ようか出まいか、どうするべきか?