登っても走っても変われない

山登りやランニングの趣味を書き留めておき、老後、思い出に浸る為の備忘録

第9回小江戸大江戸200K① 小江戸編

Coedo-Oedo 200km #9 2019/2/23-24
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強風の中、川幅日本一の堤防を行く

 一週間前の雨の予想が晴れに変わり、よし!と思った前日。少し気になったのがYahoo天気の風の部分。5m~7m位の数値だ。でもあまり深刻に考えず、出張帰りの飛行機の中で最後まで悩んだのは服装についてだったが、短パンとTシャツとアームウォーマーで行くことに決めた。(ウェアリング失敗だった………)もう一つの心配は痛みが残る腰。そこは、箪笥の中からZAMST ZW-3とMcDavidのサポーターを引っ張り出して装備(走り始めの頃は腰痛に悩まされていたことを思いした)。前半はサポート力弱のZAMST。後半はがっちりサポートのMcdavid。良い作戦だが、今回はこれで大丈夫だという安心はしない。切り札ロキソニンも普通より多めに持つ。完璧だ。

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次々とスタートするランナー達

 会場に着くと楽しそうに笑う大人の集団。相変わらず準備に時間が掛かり、更に念の為にトイレに寄ってたので、スタートは最後から3~4番であった。昨年より走力は上がっているのだろうか?出張続きで平日走れていないが、週末は走っている。今回の目標は①30時間以内完走、②怪我無く完走、の二点である。

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強風の中を行く超ウルトラランナー達

 土手に出て驚いたのは北から来る強風。寒さに弱い癖に、短パン+ゲーターの私は徐々に体力が失われていたに違いない。その時は向かい風で失速する方に心が奪われいた。一生懸命漕がないと進んでいかないボートに乗っているような感覚だ。 

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吉見エイド

 吉見エイドに到着。菓子パンと水分をしっかりと摂取する。200kmの長旅である。必ず走れなくなる時が来るのは経験済みだ。その時復活するには「食べていること」「水分を取っていること」の二点のはずだ。昨年からのひとつの進歩で、最初から経口補水液に頼らなくても大丈夫な内臓になったという点。内臓が弱ってくるまでは水や麦茶で行ける。経費削減に多大な効果だ。

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止まない強風の中を行く超ウルトラランナー達

 エイドを出ても容赦ない北風が襲い掛かってくる。過去から参加されている方のブログを読むと小江戸コースには強風がつきものらしい。昨年は風に悩まされることはなかったので幸運だったのだろう。

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手島エイド

 手島エイドに到着。32km地点だが特別身体の不調はない。ただ、向かい風に抗うので腰が売り切れるのが早まるだろうな?という点が心配であった。この時、いつからか始まる地獄は腰痛が悪化することだろうと予測していた。

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鹿島古墳群をいく

 鹿島古墳群にはいる手前で突然身体が重くなり走れなくなる。なんだ?古墳群手前のトイレに行って近くのベンチに座り、食料補給する。やばいなと思ったが、こういう時はペースを落としてゆっくりと行くしかない。ここから先、走り続けられなくてどうしても歩きが混ざってしまう。

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玉淀大橋

 玉淀大橋をトボトボといく。浄音寺エイドまであと1kmあまりだが、この辺りではほとんど走れなくなってしまっていた。どうなっちゃたんだろう私の身体?こんなに早く走れなくなるとは?今年の地獄の始まりは、相当早かった………

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緑が丘歩道橋から行く先を望む

 フラフラになって浄音寺エイドに到着。写真を撮るのも忘れるほどで、食欲も無くなっていた。そして寒い。お堂の縁の陽が当たる所に座り上着を着てゆっくりと休む。15分ほど横たわって日向ぼっこをするとようやく身体の中から火が灯るような感覚が出てくる。調子悪くなったのは風で体温を奪われたのが理由ではないかと上着を着て出発。エイドを出て恐る恐る走り始めると、ジワっと汗ばんで来て身体が元のように動くようになった。復活した!しかし、小川町を過ぎて嵐山町に入る頃には身体が重くなって歩きが混ざるようになる。風はそこそこあり、空気も冷たく、その為か下半身が寒い。明らかにウェアリングを失敗した……。この有様で大江戸コースなんて行けるのだろうか?

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唐子エイド
 唐子エイドに着いて温かいうどんを食べて、建物の中で暖をとる。外に居ると寒くてたまらないからだ。膝サポーターも着ければ、少しの寒さしのぎになるかと思い装着して出発。走りづらいがむき出しの膝が少し暖かくなった。建物の中で身体が温まったのが原因なのか、また走れるようになる。じわりじわりと前の人を抜いていく程に。足はまだまだ健在のようだ。しかしR254に出た頃には復活タイムも終わって歩きが混ざる。歩くと寒くなるので暖まりたくなる。進みながらイートインのあるコンビニを探す。そしてコンビニに立ち寄り暖かいカフェオレと肉まんを食べ、15分程イートインで暖まる。すると見事にまた復活。不調の原因は寒さのようであった。コンビニでの復活も消えフラフラになって蓮馨寺に戻ってきたのは20時半頃であった。