🏔猿倉~天狗山荘~不帰ノ嶮~八方尾根 縦走 テント泊 2日目
kaerazu-no-ken 20210923-24
不帰ノ嶮第2峰に挑む
夜半過ぎまで強風が吹き荒れていたようだが、周りのテントが動き始めて目が覚めた時には風は収まっていた。寒さでシュラフから中々出られなかったが、5時半前には起き上がり、コーヒー淹れてパンをかじる。最終的に7張~8張程度のテントが張られていたが、私がテント撤収に外に出た時には私を含めて3張程しか残っていなかった。
朝日を浴びる白馬鑓ヶ岳
朝はさすがに冷え込む。天狗山荘も来週前半に今年の営業を終えるようだ。白馬方面は穂高周辺に比べて寒い為なのだろうか。「夏用シュラフでテント泊」もそろそろ限界な季節になってきたようだ。昨日の爆風の中歩いてきた鑓ヶ岳、反対にはこれから通る八方尾根が綺麗に見える。天狗山荘テント場で携帯の電波が入るのは八方尾根から直線距離が近いからなのだろうか?
出発した天狗山荘を振り返る
今日は風も収まり天気も良好で、万全の体制で先に進めそうだ。爆風の中、戻るような事にならなくて本当によかった。テントを撤収して、6時半過ぎに出発。
不帰ノ嶮方面の稜線
しばらくなだらかな稜線が続く。白馬から天狗山荘までも、爆風さえ無ければ気持ち良い山歩きが出来たのだろう。
右手に見える剱岳
気持ち良い稜線で右を見ると剱岳が見える最高の景色だ。しかしこの先は恐ろしい名前の難所が待っていると思うとさすがに緊張する。
天狗の大下り手前から不帰ノ嶮を望む
天狗の大下りの標識の所でストックを畳みザックに収納。水筒の類もザック内に収納する。ここから「慎重に落ちついて」の始まりだ。
天狗の大下り鎖場
鎖場岩場は降りる方が難しいと言われているし、私もその通りかと。不帰ノ嶮は白馬側からだと登りになるので、難易度が低いと言われる為、今回は白馬からのルートを選んでいる。
一方で天狗の大下りが文字通りひたすら一気に300m程降りなくてはならない。しかも鎖場岩場がそこそこ存在する。ここは特に長い鎖場であった。
Ⅰ峰をゆく
不帰キレットに入り、「慎重に落ちついて」と心で呟きながら登っていく。遠くから見ると何処に道があるのだろう?と思うようなところ、昨日ような爆風だったら、私には絶対無理だろう。
Ⅱ峰核心部をゆく
写真やブログなどのWEBで見た核心部と呼ばれる所を慎重に通過。○印のペンキをしっかりと確認してゆくことの大事さがわかる。○印をたどってさえいればちゃんと進むことが出来る。
よく見る浮石
WEBでよく見る浮石も確認。浮石の方へ向かって鎖があるが、昔は浮石近辺を通るルートだったのだろうか?少なくとも今のルートでは傍を通るだけのようだ。
Ⅱ峰南峰からⅡ峰北峰、Ⅰ峰を望む
「慎重に落ちついて」と心で繰り返しながら、Ⅱ峰南峰に到着。振り返り見ると、よく歩いたものだという位の人が通れそうに見えない稜線だ。
不帰キレットから唐松岳を望む
ここは体力よりも精神力を消費する区間のようだ。慎重に進むと、ようやく唐松岳が見える所まで来た。
唐松岳から不帰ノ嶮方面を望む
9時30分頃唐松岳頂上へ到着。歩いてきた不帰ノ嶮方面を見てほのかな達成感を感じた。
これより八方尾根尾降りる
唐松岳頂上は人が多いので八方尾根に降りる分岐あたりで、パンを食べながら少し休憩する。あとは整備された登山道を降りるだけだ。安心して油断してこけないように気をつけよう。
色づき始めた植物
八方尾根、どんどんとハイカーが登って来る。切れ間ないほどに。基本的に全部譲りの姿勢なので、全然先に進まない。コロナ禍で登山やハイキングを始めた方も多いのだろうか。
八方池山荘と眼下に見える白馬村
のんびりとすれ違うハイカー何人かと言葉を交わしながら、11時半ごろ無事に八方池山荘リフト乗場に到着。リフトに乗って下山した。
二日目ルート
装備
ザック | スタウト 45 | グレゴリー |
サコッシュ | treck carry sacoche | Karrimor |
テント | VL-16 | プロモンテ |
グランドシート | VL-14用 | プロモンテ |
シュラフ | アルファライト300X | イスカ |
シュラフカバー | エスケープライトヴィヴィ | SOL |
マット | コンフォートシステムエアパッド150 | モンベル |
枕 | コンフォートシステムピロー | モンベル |
ランタン | ミニランタン | モンベル |
ストーブ | ZIP | JETBOIL |
ボトル | 0.5L Tritan | nargene |
クリアボトル0.5l | モンベル | |
救急セット | 救急セット一式 | ドイター他 |
ヘルメット | ステルス | GRIVEL |
ストック | ウルトラディスタンス | Black Diamond |
ヘッドライト | TH-031D | ジェントス |
ハンドライト | DM-031B | ジェントス |
雨具 上 | トレントフライヤージャケット | モンベル |
雨具 下 | ピークシェルパンツ | モンベル |
防寒上 | ライトダウンジャケット | 無印良品 |
ジオラインLS MWハイネックZIP | モンベル | |
防寒下 | ライトシェルパンツ | モンベル |
パフォーマンスサポートタイツ | ユニクロ | |
ヒートテックタイツ | ユニクロ | |
ヒートテック靴下 | ユニクロ | |
防風上着 | ウルトラライトシェルジャケット | モンベル |
上 | ドラウトエアLS ZIP | ファイントラック |
スキンメッシュT | ファイントラック | |
下 | ストレッチ ライトパンツ | モンベル |
手袋 | ダイソー100均DIYコーナー | ダイソー |
帽子 | レインパックキャップ | AIGLE |
靴下 | トレイルランパイル | Tabio |
シューズ | XODUS ISO | Saucony |
腕時計 | MZ-500 | EPSON |
【反省とメモ】
・今思うと初日の爆風の中の稜線歩きが、キレット以上に怖かった。
・就寝時の防寒として、ヒートテックタイツとヒートテック靴下が活躍した。これからも持参しよう。
・晴曇雨だけではなく風についても予報から読み取れるようにしなくては。