登っても走っても変われない

山登りやランニングの趣味を書き留めておき、老後、思い出に浸る為の備忘録

第9回小江戸大江戸200K② 大江戸編

Coedo-Oedo 200km #9 2019/2/23-24
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意を決して大江戸コースへ

 荷物を取りに行き、暖かい2階へあがる。そこは大江戸ナイトランのランナー達が多く準備していた。廊下の端に腰を降ろして着替える。確かに寒く感じるがどうも身体がおかしい。寒いというよりは風邪をひいたときの悪寒という感じだ。身体が体温調節出来なくなっているようだ。2階にあがり10分もすると自然と汗が出て来て身体が楽になった。上は長袖に着替え、下はナイキタイツ+アディダスのロングパンツ。寒さでストレスを感じないようにする。腰はジーンと鈍い痛みがあるが、サポーターの効果で悪化はしていないようだ。ガスター10とロキソニンを飲んで、意を決して大江戸コースに向かったのは21時半頃であった。
 硬くなった体をほぐしながら走り始めると、しばらくすると調子よくなった。足はまだまだ動いている。しかし10kmもすると身体から熱が消えるように走り続けられなくなり、歩きが混じる。すると睡魔が襲い掛かってくる。ヤバい。コンビニに入らねば!

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英私設エイド
 コンビニを探すが中々現れない。ようやく英インターの少し手前でコンビニを発見。中に入り、暖かい食べ物とメガシャキを飲み暖を取る。20分ほど休んで出発。すると先ほどまで走れなかったのが嘘のように走れるようになる。
私の身体は、まるで水が入って湿ってしまったボイラーのようだ。火をくべてもしばらくすると消えてしまう。きっと小江戸コースの土手の強風でボイラーが壊れてしまったのだろう。

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山手通りをトボトボといく
 朝霞駐屯地を過ぎて和光陸橋あたりでは半分歩きが混ざり、環七を過ぎて山手通りに差し掛かるころには一歩も走れなくなった。コンビニを探すが、この時間帯、どこのコンビニもイートインコーナーが閉鎖されている!なんてこった………愕然としながら、成願寺エイドに着いたのは3時半過ぎであった。
 鹿カレーを食べる。美味しい!食欲はまだある。食べないと駄目だと思いゆっくり咀嚼しながら食べる。すると急に眠くなり座りながら眠ってしまった。「大江戸コースの方!あと2分で制限時間です」という声で目が覚める。大江戸ナイトランでは成願寺エイドは4時が関門とのこと。もうそんな時間なのか?小江戸大江戸の関門時間は大丈夫なのだろうか?それもどうでもよくなり再び眠りに落ちた。

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東京タワー
 成願寺エイドを出たのは4時半少し手前。1時間ほどゆっくりしたことになる。身体の中のボイラーには再び火が灯っているようだ。最初のうちは、1時間前が嘘のように走り続けることが出来たが、今回は六本木を過ぎたあたりで火が消えた。すっかり明るくなった東京タワーでノッポン兄弟を撮影。走ったり歩いたりを繰り返して、こあしすエイドに着いたのは7時頃であった。
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こあしすエイド
 こあしすエイドではにゅう麺を頂き10分程で出発。早めに出発したのは関門が気になりだした為だ。こんな身体ではいつ、「どんなに休んでも火が灯らない身体になり、一歩もたりとも走れず歩くことしか出来ない」という状況になるかわからない。少しでも走れるうちになるべく距離を縮めなくては!と考えてのことであった。皇居の坂がいつもの倍以上の急坂に思える。むろん走れない。半蔵門あたりからの下りも異様に長く感じる。
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スカイツリー
 両国を過ぎるころには、走り3割歩き7割くらい。今日も晴天だ。スカイツリーも美しい。今日は土手で風が吹いていないことを祈るばかりだ。
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おしなりエイド
 フラフラで9時15分頃おしなりエイド到着。しょうがスープ?で身体が暖まる。スープにミニおにぎりを入れて食べるとまた美味しい。腰は痛いが悪化していない。左膝内側に違和感が出てきた。これは腰をかばっているからだろう。今の状況だと1時間に6km程進めるかどうかという状況。高島エイドまで22km少しとすると4時間かかる。これはまだ走りが少し出来るのを前提とした数字だ。回らない頭で必死に考えるが、完走にはあまり余裕が無い状況であることは変わらない。15分ほど休んで先を急ぐ。

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高島エイド
 駒込を過ぎて半分歩き、環七あたりで全く走れなくなり、コンビニでメガシャキを飲んで少し復活するも、浮間公園あたりでまた走れなくなる。それでも何とか13時半過ぎに高島エイドに到着。ここで左膝内側が明確に痛みが出てきた。カレーパスタを食べてロキソニンを飲んで出発。秋ヶ瀬エイドまでは何とか走りを混ぜて、そこから15kmは全部歩こう!歩く為には少しでも時間を稼がねば!
 プチ復活で土手を少し走っていると元気の良い3人組に抜かれるが、彼らは小江戸大江戸ランナーではなく、練習で50km走をしている人達であった。その方々に元気をもらい、心も折れる土手の単調な景色の中、秋ヶ瀬エイドを目指す。ロキソニン効果が切れたのか、左膝の痛みが明確になるころようやく秋ヶ瀬エイドに到着した。
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秋ヶ瀬エイド
 うどんを食べて15時半過ぎに出発。左膝に激痛。ロキソニンを飲みなおす。羽根倉橋からの下りは走れたが、平坦になると一歩も走れない。今度は痛みで走れないのだ。左膝鵞足炎のようだ。今の状況で頑張って歩くと12分/キロメートルのようだ。そうすると1時間に5km進むことができる。ここに来てようやく完走を確信した。地獄のバイパス直線をトボトボと歩く。たまにGPSで位置を確認するが全然進まない。今は何しろ早く終えたい。残り7km程になり少し走ってみると、なんとロキソニン効果で痛みが消えていた。反動も覚悟の上、再び走りを混ぜて川越を目指す。再びライトを点灯して、日も暮れた川越に戻ってきたのは18時を過ぎた頃であった。去年より遥かに長く感じた私の小江戸大江戸は、何とか無事に終えることが出来た。